出版社内容情報
辰巳芳子[タツミヨシコ]
内容説明
一椀で栄養がとれるスープともう一品、おかずがあれば、立派な献立となります。基本的なことは「何気ない、平凡なこと」の中にある。生物は、何によらず、生きてゆきやすい条件を求める法則を生きる。賑々しいことが多過ぎると、人は気が散り、直視すべきことを見失う。汁ものの待つ家庭の食卓、給食の膳は、愛のとりで。作れぬ理由は、何一つない。よりよく生きんがための工夫の集積は、特筆すべきものを育てる。―ここには、心に刻んでおきたい言葉があります。
目次
基本の出汁(チキンブイヨン;スペアリブのブイヨン ほか)
四季のスープ(クレソンのポタージュ;小松菜とあさりのポタージュ ほか)
究極のスープ(玄米のスープ;干し椎茸のスープ ほか)
スープに合う料理(いさきのムニエル;穴子の扱い・穴子丼 ほか)
著者等紹介
辰巳芳子[タツミヨシコ]
1924年、東京生まれ。料理家、随筆家。聖心女子学院卒業。料理家の母・辰巳浜子に家庭料理の薫陶を受け、45歳で料理家として立つ。フランス料理、イタリア料理、スペイン料理の研鑽を積み、「蒸らし炒め」はじめ独自の手法を確立。父親の介護体験から、生まれてから死ぬ日まで“いのちを支える”ものとして「スープ」に着目。1996年から「スープの会」を主宰、啓蒙を続けている。NPO法人「良い食材を伝える会」会長、NPO法人「大豆100粒運動を支える会」会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケロコ
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【図書館】これは手元に置きたい本ですが、先ずは図書館から借り続けてほぼ自分の本のように使っていこう。こんな風に仕込んで、食べて、展開していきたい。展開料理はこれからの私の課題。下準備した食材を展開して丁寧に美味しく暮らしていこうと思う。鍛錬なのだよ。2017/05/27
みっくん
0
スープ屋しずくの参考書籍より。 うーん、下準備をして丁寧にって、言わんとすることは分かりますが、本当に忙しい人間には、その時間はない!くわえて、ひとり、ふたりの生活だと、食材をそこまで使えないのですよ・・・。傷ますわ。大家族とか、賄いができる条件の人向けだね・・・。 でも、レシピは結構、参考になった。2022/07/08