出版社内容情報
「野菜を味方にして暮らすことは、しあわせに通じます」という料理家・辰巳芳子さんは今年91歳。クロワッサンの人気連載『いのちの食卓――野菜に習う』をまとめた、待望の一冊。春の筍ご飯に始まり、清々しい野草のサラダ、平凡なじゃがいもやニンジンも驚くほど鮮やかな一品に。レシピだけではない、たっぷりの辰巳節も必読!「いのちのスープ」で著名な料理家・辰巳芳子さんは、今年91歳になる。単なる料理家ではなく、「ひとはなぜ食べなければならないか」という哲学的な命題を追究、随筆家としての評価も高い。そんな辰巳さんがクロワッサンで連載した人気企画『いのちの食卓――野菜に習う』が、ようやく一冊の本にまとめられた。「肉や魚の料理は容易。難しいのは、野菜の扱い。日々、野菜料理を難なく食卓にのせられるかどうかが、家族の健康もしあわせも左右してしまう」というのが、辰巳さんの主張だ。レシピは多彩だ。春は筍ご飯から始まり、清々しい野草のサラダ、平凡なじゃがいもやニンジンも驚くほど鮮やかに供される。独自の「蒸らし炒め」の手法で炊かれた「煮サラダ」、丸ごとセロリを使った「セロリ・オー・ジュ」、やさしい味わいの「カリフラワーのスフレ」……もう一度、おさらいしたかったレシピ、この本でしか読めないレシピも収録。たっぷりの辰巳節が冴える文章も読みごたえがある。最後に、辰巳さんからのメッセージ――「野菜を味方にして暮らすことは、しあわせに通じています」。
辰巳芳子[タツミヨシコ]
目次
春(筍ご飯;筍のつくだ煮 ほか)
夏(いんげんのサラダ;いんげんのミネストラ ほか)
秋(デュクセルを用いたオープンサンド;椎茸のデュクセル・ア・ラ・タツミ ほか)
冬(鬼の腕(蓮根の丸蒸し)
蓮根の蒸し物2種 ほか)
著者等紹介
辰巳芳子[タツミヨシコ]
1924年、東京生まれ。料理家、随筆家。聖心女子学院卒業。料理家の母・辰巳浜子に家庭料理の薫陶を受け、45歳で料理家として立つ。フランス料理、イタリア料理、スペイン料理の研鑽を積み、「蒸らし炒め」はじめ独自の手法を確立。父親の介護体験から、生まれてから死ぬ日まで“いのちを支える”ものとして「スープ」に着目。1996年から「スープの会」を主宰、啓蒙を続けている。NPO法人「良い食材を伝える会」会長、NPO法人「大豆100粒運動を支える会」会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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