POPEYE BOOKS
ズームイン、服!

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784838727315
  • NDC分類 589.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ポパイの人気連載が1冊に。作家であり建築家、画家、音楽家でもある坂口恭平。彼がその活動の中で最も得意とするフィールドワークによる現代の読み解き。“服”をキーワードに若者の思想、経済、生活様式を浮き彫りにしていく。

内容説明

著者、原点回帰のフィールドワーク。異能の才人・坂口恭平が2010年代の社会を生き抜くアン・ファッショニスタ30人のもとを訪ね歩いた渾身のルポルタージュ!雑誌『POPEYE』人気連載ついに単行本化。

目次

坂口恭平―建築家
舟田靖章―スルーハイカー
増満兼太郎―造形作家
小泉壱徳―古着屋経営者
有田正博―セレクトショップオーナー
諸永千亜希&佳代子―ファッションデザイナー
ジミさん―縫い物師
山下陽光―発見家
吉田義貴―シャツメーカー
桝村旅人―ギャラリスト〔ほか〕

著者等紹介

坂口恭平[サカグチキョウヘイ]
1978年、熊本県生まれ。建築家・作家・絵描き・歌い手、新政府内閣総理大臣。早稲田大学理工学部建築学科卒業。卒論をもとに日本の路上生活者の住居を収めた写真集『0円ハウス』(リトルモア)を2004年に刊行。’06年、カナダ・バンクーバー美術館にて初の個展開催。東日本大震災後の’11年5月に東京から熊本へ移住、「独立国家」を樹立し新政府内閣総理大臣に就任。’14年に小説『幻年時代』(幻冬舎)で第35回熊日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

15
服と人が絡み合って出来あがる世界。著者が気になった人々とかれらが身にまとうファッションを解析したインタビュー集…ではあるのだけど、読んでいるとそういうレベルを軽く越えて、なんだか、当たり前のことだけど、日本にはこんなに不思議な人、面白いことをやっている人、いい味の人がいるんだなあという感慨に包まれてしまった。その視点はやはりこの著者の文章でなければもたらされなかったものであるから、さすがだなあと思うしかない。なにをやってもいいし、なにをつくってもいいんだなあ、とふわりと「自由」を感じた一冊でした。2015/05/11

冬佳彰

12
「坂口さん、今度は服か。服にはあんまり興味ないけど」と思いつつ、読み始めた。全然、服じゃない、というか服が起点なんだけど、主に九州、主に熊本をベースにした、カラフルな人々の紹介エッセイだった。エッセイという言葉はちと軽すぎるか?アウトサイドに居るというか、外も内も関係なく、思うがままに生きたら(ざるを得なかった?)的人生を見せてくれる。建築家、縫い物師、猟師、書店店主などなど、一筋縄ではいかない人々がかなり爽快だ。手作業で経済の場を作り出す人々というべきか。就活に苦しむ学生に読んで欲しいなあ。危険か?2020/11/28

kaz

8
面白かった。ファッションとしての服ではなく、その人の生き方、哲学が1番目に付く形で現れてしまうところのものとしての服。その人が纏っている空気感、膜のようなものとしての「服」に着目し、そこにズームインする事で、その人独自のあり方を探るインタビュー集。出てくる人皆面白い生き方をしている。それぞれ各自の持っている感性に素直で、普通の人が通り過ぎてしまうような微妙な違和感をずっと持ち続けていたり、直感に従って素直に大胆に行動に移している人ばかり。どんな生き方だって存在しうると励まされる。2019/09/29

銀河

8
「僕は『このように生きる』という態度そのもの、その膜のようなものがそれぞれの服だと感じた」とあるように、この本は服を通して人間を、世界を解像度を上げて見ようとする実践的服飾学の本である。自分も住んでる雫石・盛岡という町への解像度をどんどん高くしている。2015/02/19

asiantamtam

7
表紙が奇抜で気になったので読んでみた。人の多様性のある生き方について、着ている服をきっかけにして語っている。みんないろんなことをして生きているんだなあ。本文のイラストはちょっと苦手。2019/05/15

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