明日へのしょうゆ―すべてをなくした蔵元の、奇跡の再生物語

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明日へのしょうゆ―すべてをなくした蔵元の、奇跡の再生物語

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  • サイズ B6判/ページ数 172p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838726547
  • NDC分類 588.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

東日本大震災で、蔵も家も流された、陸前高田に150年近く続く蔵元・ヤマニ醤油。
家庭の味を守るため、社長がとった起死回生の秘策とは?
ゼロからでもやり直す勇気が出る、感動の実話。
何度でもやり直せる。信じる強さがあれば…。

もし、ゼロになったとしても…、再び立ち上がる勇気をくれる感動の実話!
岩手県陸前高田市には150年近く続く、老舗の醤油醸造会社『ヤマニ醤油』があった。各戸を回って販売する“御用聞き”商売を続けて地域に根づき、愛されてきた蔵元である。
しかし、東日本大震災で、蔵も家もすべて流されてしまう。
何もかもを失ったときに、胸に響いたのは「母親の味はヤマニの味。ヤマニの味はふるさとの味なんだ」というお客さまたちの声。その希望をよすがに新沼社長夫妻は復興を志す。しかも、彼らは誰もが“信じられない”と思うであろう秘策をとり、ついに再開を成し遂げた!
ヤマニ醤油復活への過程には、秘策を支える屋台骨として職人たちの味の再生への努力、長年の顧客本位の歴史など、5人のプロを主軸とする“人の思いのリレー”があった。信じる強さ、誠実に働くことの確かさ、そして理想を追い求めることが現実を作っていくという証…。すべてはお客様のもとにあの味を届けたいがために!
自分を信じる力と、人を頼る勇気をくれるドキュメンタリー。

【著者紹介】
作家・写真家。1975年12月11日生まれ、東京都出身。
駒澤大学文学部国文学科卒業。英国留学後、仕事を始める。
近年は東京の街や地方都市の文化、人間の生きざま、日々の暮らし、働くということをテーマに、書籍の執筆を中心に活動中。
主な著書に、『百年のしごと』(東京書籍)、『東京ノスタルジック喫茶店』『東京ノスタルジック喫茶店2 郷愁の喫茶を訪ねて』(共に河出書房新社)、『「手仕事」で夢をかなえる女性たち』『農家かあさんのおいしい365日』(共に淡交社)など。

内容説明

しょうゆの味、家庭の味を守るために…。東日本大震災で蔵も社屋も流されたヤマニ醤油が、残された一冊の配合表を元にした起死回生の秘策!

目次

第1章 2011年3月11日―150年の歴史がゼロになった日(2011年3月11日;陸前高田のヤマニ醤油 ほか)
第2章 四代続く“しょうゆ”の会社(日本人のDNA“しょうゆ”;醤油業界の苦しみ ほか)
第3章 再生を助けた5人のプロ(佐々長醸造社長 佐々木博さん;御用聞き 鈴木泰治さん ほか)
第4章 自分のために生きる(役割と夢の違い;ひろがり続ける夢の連鎖 ほか)

著者等紹介

塩沢槙[シオザワマキ]
作家・写真家。1975年12月11日生まれ、東京都出身。駒澤大学文学部国文学科卒業。英国留学後、仕事を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

40
醸造所が全壊した後、150年続いた老舗醤油屋の4代目代表新沼さんの発想が凄かったです。 流れずに見つかったレシピを、岩手の大手醤油屋さんに公開して、助けを求めた事。 こうしてヤマニのお醤油は途切れる事なく繋がりました。 決断して実行する勇気。 それを支えた人々を個々に取材して書き上げているので、臨場感のようなものを感じました。 2015/05/27

うゑしま

2
なにげなく図書館で手に取ったんだけど、想像以上に"芯"に来ました。東日本大震災ですべてを失った陸前高田の醤油の蔵元「ヤマニ醤油」の再生物語、といえばありきたりだけれど、醤油の薀蓄から、昭和初期の日本の商い人の手法、前向きに生きる勇気まで、いろんなものが詰まっていました。「ヤマニ醤油」取り寄せてみようかなぁ…2014/11/26

みい

2
こんなに伝わるものがあるのは、ここに登場してくる方々のお人柄はもちろん、書き手が丁寧に真摯に綴ってくれているからだと思う。そしてこの本を通じて、ヤマニ醤油と関わる方たちに出会えたことを幸せに感じた。2014/06/29

かいちゃそ

1
地元の蔵元が震災で幾つも被害を受けました。ヤマニさんもそのひとつ。これを読むと社長さんの熱意や人柄がよりわかりますね。何年もかけて築いてきたものがたった一瞬でなくなる。再生には、また同じだけの時間が必要なんです。先日、ヤマニさんで新しく出した、醤油ラスクを食べました。ほのかな甘さと醤油の香りが心をほっこりとさせてくれました。一日も早く…なんて言葉、現実をみるとなかなか使えません。2014/04/05

derschnee

0
震災直後のくだりを読むと、胸が痛くなります。お醤油の蔵が無くなったら、もう二度と作れないじゃないか、と普通なら思うはずなんですが、誰も諦めなかった。助け合って『天使のしょうゆ』が完成したところは、胸がいっぱいになりました。2019/09/28

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