桐島君、何だって君は選挙なんかに出ようと思ったんだい?

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桐島君、何だって君は選挙なんかに出ようと思ったんだい?

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  • サイズ B6判/ページ数 185p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838726424
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

昨夏の参議院選挙に出馬した写真家の桐島ローランドと田原総一朗による政治対談。政治に強い関心を持つクリエイター×その発言が政界にも強い影響力を持つ第一線ジャーナリストという意外な組み合わせから生まれた、「2014年の日本が抱える課題」のわかりやすい解説書。

昨夏の参議院選挙東京選挙区に、みんなの党から出馬したカメラマンの桐島ローランド。
「なんでお前がいまさら国会議員なんかに立候補するんだよ」
友人たちの反応は賛否両論、いやむしろ厳しい意見の方が多かった。
結果、32万票強を獲得しながらも落選。
政治家に執着していた訳ではなかった。しかし、候補者という規格外の体験は、桐島が抱えていた政治に対する問題意識を、確実に増幅させた。

「どうすれば、この日本を変えることができるのか」

その問いを引き受けたのは、”「塀の上」を走り続けてきた戦後政治の生き字引”ジャーナリストの田原総一朗。

日本の政治システムが出来上がった過程を解きほぐし、そこに生じた歪みやジレンマを明解に指摘した。もはや、批判するだけではどうしようもないところまで来ている日本の状況。いまこそ国民が「プロの有権者」の自覚を持つことが、社会を明るい方向に導く力となる。


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「2014年の日本が抱える課題」のもっともわかりやすい解説書。もはや「普通」の感性では、課題山積の日本で生き残ることはできない。(津田大介・ジャーナリスト)
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はじめに 桐島ローランド

第1章 日本人はなぜ政治に無関心なのか

いまの日本への危機感と原発事故が立候補の理由
脱原発を進めたいという気持ちが背中を強く押してくれた
始めのうち街頭演説には5、6人しか集まらなかった
日本人はお上頼みだから政治に関心が持てない
若者が関心を失ったのは権力者の不在と就活への不安
政治アレルギーは批判しかしないマスコミのせいである
政治になぜお金がかかるのか
派閥の領袖になるには、年間20億以上必要だった
テクノロジーに憧れてカメラマンになった
当選して議員になったらカメラマンはやめるつもりだった
本当のクール・ジャパンとは何か 
政治家にプロはいらない
これから“81世代”が面白くなってくる

第2章 日本政治が直面する待ったなしの現実

右肩下がり時代の日本の政治
アベノミクスの対案を出さないから野党は負けた
失われた20年の真犯人は、官僚の体質
小選挙区制が政治家の粒を小さくした
小選挙区制が外国とのパイプをなくしてしまった
鳩山政権がわからなかった「予算を減らす」の意味
民主党は官僚を使いこなせなかった
民主党は与党になっても中身は野党。批判しかできなかった
小泉純一郎という男
官僚の給料は決して高くない
日本で小さな政府は実現するのか?
自由競争には官僚が「岩盤規制」で対抗する
日本の保守・革新は、欧米の保守・革新と政策が逆になっている
日本人は基本的に大きな政府が好きである
小泉政権の新自由主義で格差の拡大は止まった?
アマゾンは日本で法人税を1円も払っていない
二院制でいい。一票の格差の是正の是非を問う
特定秘密保護法案の真の問題は治安強化への不安である
辺野古移転が成功するか否かが、安倍政権の命運を分ける

第3章 弱みを強みに! 日本を再び輝かせる道を探る

日本の食料自給率が低いというのはウソである
世界が日本の農作物を欲しがっている
TPPは農家にチャンスを与える
安倍さんは本当にラッキーな男である
TPPでの日本の交渉力は決して弱くない
都市部に英語特区を作るべきだ!
ボトムアップからトップダウンへ
自由と平等は両立しない
日本だけがグレーを認める
アメリカは日本の脱原発化を許さなかった
原発の停止で年間8兆円の発電用燃料を海外から買っている
福島原発事故の原因は、地震なのか、津波なのか
原発に代わる新しいエネルギー源を何にするのか?
使用済み核燃料はかつて海洋投棄されていた!
住民の避難計画なしに原発を再稼働していいのか
いざ住むとなると、ハードルの高い国、日本
老人たちに生き甲斐を与えるコミュニティを作ろう!
日本は地方から大復活を遂げる

第4章 緊迫! 日韓、日中問題の処方箋を探れ

韓国の憲法裁判所の決定が前大統領を動かした 
韓国の歴代大統領は親日派である
ハト派は決断できない。できるのはタカ派
日本は国として東京裁判の正当性を認めている
中国ではまだ権力闘争が続いている
尖閣国有化をめぐるウラ話
日本に栄えてもらわないと、中国は困る
アメリカは中国と本当に仲良くできるのか
日本はアメリカと中国の調整役になるべきである

第5章 最後に日本人を語ろう

総括をしない国、ニッポン
天皇制が戦後日本の共産化を止めた
日本国と日本人を特徴付けているのは天皇である
原発事故でも暴動が起きない国、ニッポン
"道"と付く日本文化は自由度が低すぎる
日本の文化には理屈が足りない
日本は典型的なハイ・コンテクストの社会である
移民法が出来るならいまの安倍内閣しかない
日本人の2人に1人は大学へ行かない

おわりに 田原総一朗

【著者紹介】
写真家・映像作家・クリエイター。1968年、神奈川県横浜市生まれ。小学校3年でニューヨークへ移住。ニューヨーク大学・芸術学部写真科を卒業。ニューヨークで写真家として活動を始め、 1993年、活動の拠点を東京に移す。父親はアメリカ人、母親は作家の桐島洋子。長姉はモデル・女優の桐島かれん。次姉はエッセイストの桐島ノエル。 2002年に結婚。子煩悩な2児の父親。2007年のダカール・ラリーにモーターサイクル部門で初参戦し、完走した。趣味は茶道・バイク。2013年の参院選に東京選挙区から立候補。議席獲得には至らなかったものの、32万票強の支持を得た。現在は、写真家として多忙な日々を送りながら、福島原発事故の被災地の支援や、ボランティア活動など、自分の力でできることをコツコツと続けている。

内容説明

選挙に出て初めてわかった日本の政治の問題点を“戦後政治の生き字引”に直球でぶつけてみた。

目次

第1章 日本人はなぜ政治に無関心なのか(いまの日本への危機感と原発事故が立候補の理由;脱原発を進めたいという気持ちが背中を強く押してくれた ほか)
第2章 日本政治が直面する待ったなしの現実(右肩下がり時代の日本の政治;アベノミクスの対案を出さないから野党は負けた ほか)
第3章 弱みを強みに!日本を再び輝かせる道を探る(日本の食料自給率が低いというのはウソである;世界が日本の農作物を欲しがっている ほか)
第4章 緊迫!日韓、日中問題の処方箋を探れ(韓国の憲法裁判所の決定が前大統領を動かした;韓国の歴代大統領は親日派である ほか)
第5章 最後に日本人を語ろう(総括をしない国、ニッポン;天皇制が戦後日本の共産化を止めた ほか)

著者等紹介

桐島ローランド[キリシマローランド]
写真家・映像作家・クリエイター。1968年、神奈川県横浜市生まれ。小学校3年でニューヨークへ移住。ニューヨーク大学・芸術学部写真科を卒業。ニューヨークで写真家として活動を始め、1993年、活動の拠点を東京に移す。父親はアメリカ人、母親は作家の桐島洋子。長姉はモデル・女優の桐島かれん。次姉はエッセイストの桐島ノエル。2002年に結婚。2007年のダカール・ラリーにモーターサイクル部門で初参戦し、完走した。2013年の参院選に東京選挙区から立候補

田原総一朗[タハラソウイチロウ]
ジャーナリスト。1934年、滋賀県生まれ。60年、岩波映画製作所入社、64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。現在、早稲田大学特命教授として大学院で講義をするほか、「大隈塾」塾頭も務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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