空間感

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  • サイズ A5判/ページ数 194p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784838723010
  • NDC分類 526.706
  • Cコード C0095

内容説明

杉本博司によるスター建築家の採点表。名美術館の採点表付き。

目次

第1章 スター建築家攻防記(アンビルドの裏切り―ダニエル・リベスキンド;モダニズムの神殿―ミース・ファン・デル・ローエ;輪廻するプラトン―磯崎新;光り溜まり―ピーター・ズントー ほか)
第2章 空間感(醍醐の花見―辻が花幔幕;導かれる庭―IZU PHOTO MUSEUM;格子からの光子―倫敦ギャラリー;御正体―春日神鹿)

著者等紹介

杉本博司[スギモトヒロシ]
1948年東京生まれ。立教大学経済学部を卒業後、渡米。ロサンジェルスのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで写真を学ぶ。74年よりニューヨーク在住。現代美術作家として活動するかたわら、古美術商も営む。2001年、ハッセルブラッド国際写真賞受賞。2009年、高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞。2010年、紫綬褒章受章。2009年、自ら主宰する設計事務所(新素材研究所)設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

39
美術館は「鑑賞する側」の視点は普通なれど「利用する側」の視点はなかなか得られない。本書では、杉本博司氏が自らの展示会企画で利用した、世界各地の美術館についてのエッセイ集。建築への造詣が深い著者による本文も他のに劣らず味わい深いものだが、何より展示物の写真が素晴らしい。優れた建築家によるアートに特化した建物というアクの強い空間に自らの作品を調和させる最適な方法を模索し、「場」としてのアートを生み出していること。自らの作品が作品を越え、空間そのものを作品と化してしまう驚きの風景がここには写されている。2016/10/22

アキ

36
世界各国の美術館で個展を開いている杉本博司が、利用した美術館を利用者の目線で評価し批評するという面白い企画。「美術館は作品にとって社会との結婚式の場であり、または墓場でもある」写真で世界の建築を無限大の倍の焦点で撮ることで「アーキテクチュア」を生み出した著者は、美術館という建築に展示をする時、逆に展示により美術館を生かす方法を常に考えて展示をした。終には建築を自分で作るという帰結に至る。本書の出版は2009年だが、本日杉本が2017年に完成させた「江之浦測候所」を訪れた。根府川は石材の伐り出し場の麓にある2019/03/08

紫羊

7
自分の作品を展示するアーティストの立場で世界の美術館を評価している。楽しめた。写真も素晴らしい。2019/03/13

akinbo511

6
展示スペースとしての美術館十数か所を評価する。知らない美術館も多く、興味深かった。 2016/07/10

GOYARD

2
実際に展示をする現代アーティストならではの視点から美術館、建築家について語っているのが斬新で面白い こういう見方が出来るのは数限られたスターアーティストならではですね 貴重すぎます2016/12/06

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