内容説明
「小沢事件」では検察捜査にほころびが見え、「村木事件」では検察の筋書きが崩壊した!政治資金規正法違反で逮捕された石川知裕元議員の獄中日記や佐藤優が石川知裕へ送った61通の応援メッセージも紹介しながら、「国家の正義」の象徴であるはずの検察の今を問う。国家に対して懐疑的な態度を取り続ける宮崎学と雨宮処凛が「国家の正義とは何か?」について語り合う対談も必読。
目次
1 検察崩壊(最初に描いた「ストーリー」を変えられない;「特捜」ゆえに陥る罠;時代の変化に取り残された捜査手法;検察は信頼を取り戻せるか)
2 石川知裕「獄中日記」―平成22年1月16日~2月5日(佐藤優さんから石川知裕さんへの応援メッセージ)
3 小沢一郎氏への想い(自分の進退の影響力;五千万円のことを忘れているだけかもしれない;自分を拷問してくれ。真実がわかるから;草むしり、鳥の世話、運転手;与えられるものがなくなれば、人は離れていく;大物・中川昭一に挑戦する;検事よりも厳しい弁護士;政治家の師弟関係はウェットなものではない)
4 何でも自己責任で人の人生を振り回すな!(自分の首を絞める者を支持する不思議;ずっと自己責任で生きてきた貧困層;第二のセーフティネットは使えるか;隣の人がクビになれば、自分の首がつながる;もはや日本で怒りの火炎瓶は飛ばない;非正規雇用者と正社員は連携できるか;メディアに消費され尽くした貧困;共同体のないところに生まれる空気;新自由主義の世の中に逆戻りするのか;自己責任論の呪縛を解け)
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
1960年1月18日、埼玉県生まれ。同志社大学大学院神学研究科修士課程修了後、外務省入省。分析のエキスパートとして力を発揮し、対ロシア外交の最前線で活躍。「戦後最強の外交官」「外務省のラスプーチン」などの異名をとる。2002年5月、背任容疑で逮捕。東京拘置所に512日間勾留される。逮捕の後も辞職はせず、失職までの執筆時の肩書きは「起訴休職外務事務官」。’05年に発表した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮社)で第59回毎日出版文化賞特別賞を受賞
魚住昭[ウオズミアキラ]
1951年10月25日、熊本県生まれ。一橋大学法学部卒業。共同通信社社会部で司法記者として東京地検特捜部、リクルート事件などを取材。’96年退社し、フリーのノンフィクション作家に。同年、共同通信社会部のチームで書いた『沈黙のファイル―「瀬島龍三」とは何だったのか』(共同通信社)で日本推理作家協会賞受賞。2004年、『野中広務 差別と権力』(講談社)で講談社ノンフィクション賞受賞。’06年より、佐藤優、宮崎学らとメディア勉強会「フォーラム神保町」を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
がんぞ
Rook(るーく)
ブルドック
大森義範