内容説明
「弱虫でも、どん底でも、必ず夢は叶う」両目を失明し、絶望の淵に立った中学校教師。家族や周囲の人々に支えられ、奇跡の復活!見えないからこそ見えた、人生の「本当のこと」。新聞・テレビ・ラジオで話題!あの名物先生の感動物語。
目次
第1章 全盲先生とマーリンの二十四時間
第2章 悪夢
第3章 暗闇からの第一歩
第4章 光抱く子らとともに
第5章 家族と白杖ついて世界十五ヵ国の旅
第6章 希望の扉
著者等紹介
新井淑則[アライヨシノリ]
1961年埼玉県生まれ。中央大学文学部卒業後、埼玉県内で中学の国語教師に。28歳の時、右目に網膜剥離を発症。休職を余儀なくされ、その後養護学校に異動するが、34歳で左目も失明し、全盲に。失意と絶望の中、半年間自宅に引きこもり、一時は死をも思う。妻をはじめとする家族の励ましや、視覚障がいの高校教師などさまざまな出会いを機に、復職への思いを強くする。’99年、盲導犬とともに養護学校に復職。その後、盲学校勤務を経て、2008年4月、埼玉県秩父郡長瀞町立長瀞中学校に赴任。自らがメンバーとして参加している市民団体「ノーマライゼーション・教育ネットワーク」では、障がい者と健常者がより良く共存できる社会や教育現場を実現するための活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ゆみねこ
92
病院図書室本。思いがけず素晴らしい1冊と出会いました。大学を卒業し故郷で国語教師となり音楽教師の妻と結婚し子供も生まれ順風満帆の人生から突然の網膜剥離による失明。絶望から再び中学校の教壇に立つことが出来た新井先生。2021/03/17
ゆうゆうpanda
49
24時間テレビのドラマで加藤シゲアキが演じることとなる全盲の中学校教諭新井先生。興味を持ったのは、彼が事前に『傘を持たない蟻たちは』を読んで、こんな話を書けるなら人の内面まで表現してくれるだろうと加藤にエールを贈ってくれたため。本好きのシンパシー故だ。生真面目な人が他者の助けを借りなければならない状況を受け入れるまでは葛藤があったと思う。人見知りアイドル加藤はその辺りを繊細に表現してくれるのではないか。盲導犬も出てくるし、臆せず海外旅行にも行く。ドラマの見所も沢山なはず。同情より憧れが勝る素敵な人だった。2016/06/28
さく
21
教師として働いている途中で徐々に視力を失い全盲となった新井先生。目が見えないことを受け入れられず、苛立ち、妻・真弓に怒鳴り手をあげ、壁を殴って何個も穴を開け、絶望して引きこもっていた。幼稚園児の娘の言葉に腹を立て、ガラス戸を蹴破ったことも。そんな夫に愛想を尽かすことなく、幼い子ども3人を抱えながらも、夫に生きる力を取り戻させようと尽力した真弓さんが本当にすごい。2022/03/22
うさっぴ
8
すごい先生だ。34歳で全盲となり、様々な苦難を乗り越えてようやく教職に復帰。本当につらい日々を乗り越えて、努力されて、すごい。2014/12/16
ゆうゆう
4
24時間テレビでドラマ化。教師になり、結婚して、子供も生まれて順調な人生からの網膜剥離。視力を失ってからの自分との葛藤、リハビリとの格闘、努力すれば出来ないことはない。出来ないことは他者にたよる。リハビリと称する生活指南はすごいと思った。人が多く、聞くことが容易にできる都市部ではない方が、盲導犬利用を積極的に勧められるとは、なるほどと思った。人の多い都市の駅は…ある意味肉弾戦だから…2016/08/11
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