内容説明
秘境のユートピア「キルギシア」では…1日3時間以上働く人はいない。残りの時間は自分自身のために使う。政治家はボランティア。学校は「人生の谷」と呼ばれ、勉強がなく学びがある。18歳を迎えると1軒の家が贈られる。刑務所はなく、警察官もいない。武器の墓場がある。誰かと愛し合いたいと思ったら、みんなにそれがわかるように、胸に小さな青い花を飾る。各家庭に菜園があり、お年寄りが耕す。お年寄りは「人生のマエストロ」と呼ばれる…。イタリアでベストセラーの未来社会モデル、おとなの寓話、本邦初訳。
著者等紹介
アゴスティ,シルヴァーノ[アゴスティ,シルヴァーノ][Agosti,Silvano]
1938年、イタリア北部、ブレーシャ生まれ。作家、映画監督。高校卒業後、崇拝していたチャップリンの生家を訪れるため、渡英。好奇心旺盛な若者の旅は果てることなく、ヒッチハイクで渡り鳥生活を続ける。西ヨーロッパ、バルカン、中東、北アフリカと地中海をぐるりと巡り、ローマへ。62年、国立映画学校監督コースを首席で卒業し、奨学金でモスクワ国立映画学校に留学。編集技術を磨きつつ、エイゼンシュテイン研究に没頭する。ローマに戻ると、本格的に映画制作に取り組み、問題作を次々と発表する。自主制作にこだわり、配給先は少ないものの、いわゆるインディペンデント作家として絶大な支持を得ている。83年に開いた自身の映画館はローマでも有数の名画座となり、映画ファンに愛されている。小説の執筆にも精力的に取り組み、イタリア最高峰の文学賞であるストレーガ賞に2作がノミネートされている
野村雅夫[ノムラマサオ]
1978年、イタリア、トリノ生まれ。滋賀育ち。イタリア語は大阪外国語大学で学ぶ。パゾリーニの映画論で同大学大学院博士前期課程修了。イタリアの知られざる文化人を日本に紹介する組織「大阪ドーナッツクラブ」代表を務める。現在、FM京都でDJとして番組を担当。大阪大学大学院博士後期課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Carlos
カッパ
ぽてちゅう
これでいいのだ@ヘタレ女王
魚京童!