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余命1ケ月の花嫁

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838718238
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

イベントコンパニオンをしていた長島千恵さんは23歳の秋、左胸にしこりがあるのを発見、乳がんとの診断をうけた。ちょうどそのころ赤須太郎さんから交際を申し込まれ、悩みに悩んだが「一緒にがんと闘おう」という言葉に動かされ、交際がスタートした。しかし、がんの進行は止まらず、去年7月に乳房切除の手術をせざるをえなくなる。それでも治ると信じ、SEの資格を取り再就職し、次第に病気のことは忘れていった。ところが、今年3月、激しい咳と鋭い胸の痛みに襲われ、主治医の元に。胸膜、肺、骨にがんが転移していたのが判明。筆舌に尽くしがたい痛みとの闘い。そして、ついに千恵さんは…。最後まで人を愛し、人に愛され、人を支え、人に支えられた24年の人生を生き抜いた長島千恵さんからのラスト・メッセージ。

目次

第1章(発覚;太郎と千恵;告白;闘病開始;抗がん剤;乳房切除;父と母と;母の死)
第2章(再発;ごめんね;再入院;月単位;予後週単位;迷い;闘病記;インタビュー)
第3章(密やかな願い;結婚式前日;4月5日;花嫁の覚悟;結婚式)
第4章(4月10日;モルヒネ;風;最後の写真;4月13日;悪化)
第5章(悲嘆;4月27日;別れ;告別式;絆)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

名古屋ケムンパス

39
24歳でこの世を去ることになった花嫁が招いた奇跡を綴った作品です。最期の最期まで明るく生きようとした彼女は、恋人、父親、友人たちに悲しみを乗り越えて、彼女を支え、ともに幸せをつかむ勇気を与えたのです。亡くなった後も、彼女の残したメッセージが広く行き渡ったことが、彼女の確かな生きた証になりました。2022/01/14

maimai

37
24歳という若さで乳ガンのためこの世を去った千恵さん。この本では千恵さんと婚約者である太郎さんの愛の軌跡が綴られています。闘病生活を綴ったシーンは見ていて辛くなりますが、同時に彼女を支える周りの人たちの優しさも表しています。亡くなる一ヶ月前での結婚式で彼女の花嫁姿には感動しました。きっと千恵さんにとって生涯の思い出に残る結婚式だったと思います。そんな千恵さんは乳ガンになり「明日が来るのは奇跡」といいます。明日に感謝すれば日常は幸せで溢れるのですね。幸せは見つけるものではなく気付くもの。2016/05/08

りずみぃ

36
人の人生の価値は、「何度息をしたかで決まるのではなく、何度ハッと出来たか、させられたかで決まる」以前何かで読んだ事があったけど、まさにそんな人生だったのではないでしょうか。10年前、若年性癌の理解が深まったエポックメーキングの作品。色々黒い噂も聞かれますが、闘病以前に何をしていたか?パートナーがその後どうしたか?そんな事は関係ない。ただそこに一生懸命生きて、懸命に支えたパートナーがいた。それでいい。それだけでいい。2017/08/11

たまきら

34
図書館放出本。ああ、ずいぶん前に話題になった本だなあ…。と読みはじめて号泣してしまった。良かった家に戻っていて…。奥様も娘さんも亡くしてしまったお父さんにもう、気持ちがいってしまって…。2007年出版だそうですが、お父様、そして恋人であった男性が今充実した人生を過ごされていればいいなあ。2019/03/20

ちさと

27
大分前話題になった記憶があります。乳ガンと闘い24歳で亡くなった女性の、ガン発覚から最後の日までを綴ったルポルタージュです。闘病日記ではなく第三者目線なので、ご本人含め看病にあたった人達の心情描写が薄く、またガン治療についての情報量が少ないのが残念でした。それでも日々生きていることの素晴らしさ、周囲にいてくれる人達への感謝を振りかえる機会になりました。娘を先に逝かせてしまったお父さんの胸中を思うと、強くやりきれない思いを抱きますね。。2019/01/20

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