プチ哲学

プチ哲学

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  • サイズ A5判/ページ数 93p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838712267
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

「かわいいものをやりたい気持ち」と「かわいいものだけに終わりたくない気持ち」―。それが二年前、当時の編集長である岡戸絹枝さんから、オリーブで連載をという話があった直後に、どうしようかとあれこれ考えているときの、僕の正直な気持ちでした。そんな相反するようなことが果たしてひとつの表現になるだろうか。それから自分の中でいろんな試行錯誤をくりかえし、僕は「かわいらしさだけに終わっていないかわいらしさ」を持ったあるひとつの表現に辿りつきました。それが、この「解説つきの漫画」という少しだけ変わった形の“プチ哲学”だったのでした。名前に哲学とは付いていますが、むずかしく考えず気軽に楽しく読んでもらえたらと思います。そして気に入ったテーマがあれば、ちょっとだけ深く考えてみてください。

目次

二匹の小魚―「不変」ということ
ひよこの誕生―「想像力」について
寿命は60m―「価値のはかり方」について
汝自身を知れ(ある辞書の悩み)―「面白い構造」について
うっかり電池くんの証明法―「前提条件が教えてくれる」
コーヒーカップたち―「無垢」ということ
かわいい勘違い―「外からつくる、内からつくる」
時間厳守?なネズミ―「時間」に負けない
蟻の行進―「次元を変える」
キツツキの理屈―「詭弁」にごまかされない〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hope

36
本当に頭がいい人は、難しい話をわかりやすく伝えることが実にうまい。チャーミングなイラストを添えて、優しく面白い内容ながら、さりげなく奥深い。気にも留めないことや物事の裏側の世界。固定観念に縛られず違う視点の解釈をして価値を見出す。 こういうことをインテリジェンスという。2019/02/24

ぽてち

27
逆算という捉え方の「プッチンプリンの法則」や断片的な出来事をつい繋がりがあるかのように考えてしまいがちな「連続と非連続」、「見る枠組みを変える」と意味が変わるという話がためになった!先入観を離れて別の視点をゆるいイラストで教えてくれます。2021/02/10

Y

19
日常の中で物事を測る価値観を少し変えてみる。すると思いもしなかった新発見があるかもしれない。だんご三兄弟で知られる筆者の哲学コラム。かわいいイラストが織りなす世界に夢中になった。プチの名にふさわしいかわいらしい哲学は、かわいらしいだけじゃなくて、本質を射抜く鋭さもあった。「ケロちゃん危機一髪」のイラストが説得力があった。見る枠組みを変えるだけで物事を逆の意味でとらえることになるという話に納得。自分が生きやすくなるような枠組みを持ちたい。イラストだけでもぱらぱらめくるだけで癒されるので大満足の一冊。2021/01/22

アコ

15
佐藤雅彦というひとは高校生のころ最も憧れたオトナのひとり。そんな彼にひさしぶりにふれた。まず「これは数学的思考力がものすごく高くセンスあふれるひとのモノへの接し方だな」と。これは30代のいまならではの感想かもしれない。わたしはものすごーく数学ができるひとがとにかく大好きなので単純にときめく。そしてとても憧れる。(そこそこできるひとはそこまで、って我ながら結構ひどい笑)こういうふうに余裕をもって物事をスマートに捉えるのって素敵ね。“視点変換”の大切さを再認識。今後に活かしたい。うん、出来る範囲で。2014/01/23

里馬

11
前半の思考のタネ31種は一つ一つはとりたててそう珍しくはない。「なるほど!」とか、「確かにそうだよなぁ」と思うものの誰でも思いつきそうというのは過言であろうか?他の書籍等でも垂れ流されている様に感ずる。しかし、日頃より脳をこの31種の方法で酷使している証拠だろう。彼 佐藤雅彦氏には「バザールでござーる」「ポリンキー」「I.Q.-Ingelligent Qube」「ピタゴラスイッチ」など例示に事欠かない。天晴れ!2009/05/10

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