「ベーシー」の客

「ベーシー」の客

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784838710515
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

12の短編連作小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジャズクラ本

14
◎一関のジャズ喫茶ベイシーとそのマスターを主題にした短編小説。マスターの菅原正二と村松友視は昵懇の仲。村松友視初読みだが、見かけ同様なかなか尖ったシブい文章を書く。この短編の客が実在なのか創作なのかは不明だが、なんとなく実在なのではないかと思う。最初は軽いイカした小品が、編を重ねるにつれ重いテーマになっていく。家出、不倫、結婚と離婚、人の死。。なるほど、村松友視とはマスターの好む、「頭はクールに、心は熱く」を地でいく作家であることが良くわかった。面白かった。/谷崎潤一郎「陰翳礼賛」2020/08/06

カットマン

2
夜タモリ・吉原さんのモデルとなっている方を、客の視点を中心にしてつなぐ12の短編集。マスを対象とする接客業の教科書では、客を平等に扱えと教えるが、その圏外にあるのが「ジャズ喫茶」という空間。そのことは肝に命じておいた方が良いわけで、ベーシー詣の前の予習にいいかも。作家の創作がどこまでなのか知らないが、濃い人間ドラマがある。ベーシーで嫌な思い出のある人は「老婆の復讐」で笑うもよし、「家路」や「カムバック」「黄昏の曲」での対応に感服するもよし。2017/11/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/883904
  • ご注意事項