内容説明
本書は、いにしえの和歌や説話など古典作品を手がかりに、仏教の奥深い教えに近づくことを目的として書かれたひとつの道しるべである。普濟寺住職である著者が、高尾山薬王院発行の『高尾山報』に、八年に亘って連載している『法の水茎』1~100話をこの一冊に収録。悩み多き現代人に贈る百話の心の処方箋。住職ならではのやさしい語り口が、読者を仏の御心へと誘う。
目次
1 五大(地・水・火・風・空)のお話
2 感情(喜・怒・哀・楽)のお話
3 六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)のお話
4 四苦(生・老・病・死)のお話
5 八苦(愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦)のお話
6 十善戒(不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不綺語・不悪口・不両舌・不慳貪・不瞋恚・不邪見)のお話
7 八正道(正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定)のお話
8 六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)のお話
9 無常をめぐるお話
10 時間をめぐるお話
付 菩薩行
著者等紹介
〓橋秀城[タカハシシュウジョウ]
栃木県さくら市に生まれる。真言宗智山派三光山普濟寺住職。9歳の時に東京都八王子市の高尾山薬王院において出家得度。以来、仏道修行に励む傍ら、日本仏教文学、日本中世文学の研究に取り組む。大東文化大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期課程満期退学。日本学術振興会特別研究員(PD)、駒澤大学、大東文化大学、二松學舍大学非常勤講師を経て、大正大学講師。第27回智山勧学会学会奨励賞(2009年)、第16回日本密教学会賞(2010年)等受賞。学位請求論文『中世密教文学の研究』によって、大東文化大学より博士(日本文学)の学位を取得(2018年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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