内容説明
本書は、文学のみならず周辺科学の研究者を動員した横断的学際的な研究書として、既成の権威にとらわれることなく、従来の『土佐日記』観を180度見直すことを目的に編まれた。斯界に一石を投ずる書である。
目次
第1部 シンポジウム 座談会『土左日記』再検討―思想文化、歴史哲学、世界文学、散文(九三〇年~四〇年代、世界の思想文化―『土左日記』と小さな帝国の誕生;「国風文化」の中の『土左日記』―民衆史の視点から;知のアマチュア/哲学者が読む『土左日記』;『土左日記』における子どもの表象―「世界文学」としての可能性;『土左日記』の散文文学性、あるいは歌学批判;フリーディスカッション)
第2部 論文(『土左日記』と世界―10世紀前半の「世界」と日本文明;『土左日記』の主題について・再論―ジェンダー史・民衆史の視点から;船のなかの「見えない」人びと―哲学者/知のアマチュアが読む『土左日記』;『土左日記』の主語や呼称、主題や「第三の項」についての覚書;歌学批判から見た『土左日記』の散文文学性―もしくは『土左日記』のコペルニクス的転回;紀貫之『土左日記』と菅原道真『菅家文草』巻三「寒早十首」の表現について―「楫取」を軸として)
著者等紹介
東原伸明[ヒガシハラノブアキ]
名古屋大学の博士(文学)の学位取得。高知県立大学文化学部教授。日本文学
ジョエル,ヨース[ジョエル,ヨース] [Joel,Joos]
ルーヴェン・カトリック大学日本学博士学位取得。高知県立大学文化学部准教授。日本文化論、日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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