内容説明
97歳の女流作家田中志津と、次男行明が織りなす随筆・短歌・小説をまとめ上げた一冊。それは人生という名の回廊で得たさまざまな邂逅の述懐でもある。親子であるがゆえなのか、本書を構成する四つの楽章は心地よく共鳴しあう。リズミカルな優品として昇華された交響の宴が、ここに完成した。
目次
第1楽章 随筆(田中行明)(手紙;夢は夜ひらく ほか)
第2楽章 短編小説(田中行明)(地平線の彼方に明日は見えるか)
第3楽章 田中志津短歌作品集(2013年創作)(田中志津)(佐渡;佐渡相川実科女学校(昭和7年から8年) ほか)
第4楽章 随筆(田中志津)(最近想うこと;原発事故を逃れて東京へ ほか)
著者等紹介
田中行明[タナカユキアキ]
東京世田谷に生まれる。東京経済大学経済学部経済学科卒業。明治大学で教職課程修了。記者、教員を経て三菱マテリアル(株)に30年間勤務。写真家、エッセイスト、舞台監督として活躍。CD企画制作や催事プロデュースにも携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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