内容説明
新出資料である『梗概源氏物語』は、自筆原稿七十枚で全部を語ろうというきびきびの極致。なまの草稿に触れ、晶子の息づかいの中で五色紙の絵入活字本文を読むなら、もう王朝気分である。短い花宴や鈴虫一巻だけでも切り口の見事さが浮かびあがる。また池田利夫の周到な分析による解説が、源氏と晶子が渾然となった独特な世界へといざなう。
新出資料である『梗概源氏物語』は、自筆原稿七十枚で全部を語ろうというきびきびの極致。なまの草稿に触れ、晶子の息づかいの中で五色紙の絵入活字本文を読むなら、もう王朝気分である。短い花宴や鈴虫一巻だけでも切り口の見事さが浮かびあがる。また池田利夫の周到な分析による解説が、源氏と晶子が渾然となった独特な世界へといざなう。
