内容説明
平安朝貴人が常に携帯する扇や、日常生活に密接に関わる室内調度品である几帳など、画面に描かれるアイテムで物語絵・歌仙絵を読み解く。資料として著者架蔵で初公開の貴重書『歌仙絵抄』の図像と翻刻・『三十六歌仙歌合画帖』をそれぞれオールカラーで公開する。
目次
1 物語絵を読む(国宝『源氏物語絵巻』を読む―“御法”図について;国宝『源氏物語絵巻』を読む―うち置かれた扇;国宝『源氏物語絵巻』を読む―“橋姫”図再説;国宝『源氏物語絵巻』“早蕨”グループについて;几帳の陰の姫君―源氏絵から歌仙絵へ)
2 歌仙絵を読む(絵画の中の“泣く”しぐさ考―佐竹本『三十六歌仙絵』と国宝『源氏物語絵巻』を中心に;『異本伊勢物語絵巻』を読む―住吉明神現形の意図とその絵姿;歌仙絵“在原業平”“紀貫之”像の変容―佐竹本『三十六歌仙絵』の継承と変容;歌仙絵“中務”像の借用―探幽歌仙絵盗作事件;小式部内侍と定頼―『百人一首』秘話)
3 資料(『歌仙絵抄』・翻刻;『三十六歌仙歌合画帖』)
著者等紹介
久下裕利[クゲヒロトシ]
昭和女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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