内容説明
紫式部学会によって刊行される「古代文学論叢」は源氏物語を中心に平安朝文学に関する論考を、ほぼ特集の体裁で編集してきた。本第十五輯では、源氏物語の文化的背景の諸相につき、それぞれの領域において顕著な業績をもって知られる諸家が寄稿。源氏物語の解読・研究に資する必携の書。
目次
研究篇(『源氏物語』と儒教思想;摂関時代における「日本仏教」の構想―『三宝絵』と『空也誄』を素材にして;『源氏物語』作者の思想と信仰―平安朝天台との比較を中心に;平安王朝社会の成女式―加笄から着裳へ;第一御学問第二管絃―音楽面から見た光源氏の印象;木幡山から宇治へ―宇治十帖の風土;六条院の調度―調度品図面集)
資料篇(『源氏男女装束抄』管見;源氏男女装束抄(宗碩)翻印)