出版社内容情報
「本来の日本語」が縄文人の言語か弥生人の天孫族以前に渡来していた人々の言語であるか、その解決の鍵の一つは古代東国方言解明にあり/日本書紀等を対象として唐代漢字音を当てはめ、古代日本語の音韻・音価を推定
目次
資料篇(稲荷山古墳出土鉄剣金象嵌銘の日本語表記史上の位置;隅田八幡宮古鏡の銘文について―付、「日下」と「日本」;『日本霊異記』とその訓釈のかな;「有年申文」について)
音韻篇(古代日本語成立の素描;万葉集の音韻;国語の「母音」;上代語の清濁に関するひとつの見解;ミマナと任那―古代日本語におけるmとn;連声 ほか)
文法篇(動詞活用の起源;古代日本語の子音終止語幹;動詞の自他;日本語の形容詞・形容動詞;助動詞の起源;「る」と「す」)
古代日本語と朝鮮語に関する諸問題(「くに」の語源;唐漢呉;「高天原」の故郷;「阿羅斯等」について;「任那」について;『三国史記』『三国遺事』の地名について)
索引篇