内容説明
本書の1章には、今日求められている子どもたちへの愛を、個人的な次元から社会的な次元に及ぶ五つの姿において具体的にのべている。限りない優しさを奥底に秘めながら、きびしくも激しい形をとる愛についても触れている。2章は、学力のこと。たしかな学力を身につけたかしこい子に育ってほしいとだれもが願っているが、学ぶ力は、その土台ともいわれている生きる力とどういう関係にあるのかを具体例をとおして考え、また親にできる学力づくりの方法も紹介している。3章だけは、教職員の仲間にあてたメッセージ。教育を守り、子どもの発達権を守る教職員の自主性について、著者自身の決意表明である。4章は、おもむきを変え、著者の幼少年時代の思い出話である。これは、「地域の教育力」について考えるきっかけとして書かれている。5章では、低学年生の四季おりおりの姿のなかから、どんな時子どもたちは生命を輝かし、その可能性をひろげていくのかをトピック的に描いている。
目次
1章 子どもたちへの五つの愛
2章 わかる喜び生きる学力
3章 子どもの成長・発達と教職員の自主性
4章 街角の教育者―近所の子は近所で育てる
5章 子どもが輝くとき