人生のハレとケ

大島 建彦【著】

三弥井書店（2014/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 291p／高さ 20cm
• 商品コード 9784838290895
• NDC分類 382.1
• Cコード C1039

目次

人の一生の儀礼（人生儀礼；産育と信仰；祝儀の忌み）
わざわいと信仰（厄と厄神；疫病と信仰；疫神の鎮送と食物）
たべものの民俗（神とたべもの；餅の民俗；酒の民俗）
火と水との伝承（儀式と火；正月の火と水；掃除とごみ）
子育てとしつけ（民俗における「けじめ」；子育ての伝統と現代；しつけの伝統）

著者等紹介

大島建彦［オオシマタテヒコ］
東洋大学文学部教授を経て、東洋大学名誉教授、文学博士。日本民俗学専攻（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[壱萬参仟縁]

新しい霊魂を身につけるには、尊い神を迎え、生命力や活力を取りもどすために、物忌みのくらしを守ることになる。ハレの日は、ケガレを含み、ハレには、ケガレの状態にわたるものがあった（５５頁）。二分、峻別できないものである。ケガレは神とふれあえないが、神とまじわることを求めている。生命衰退、霊魂不安定だが、生命力回復にむかい、霊魂安定にむかうことを期している（８８頁）というのだ。波平恵美子『ケガレの構造』、桜井徳太郎『結衆の原点』も参照してみたい（２２５頁）。

2015/01/18