内容説明
子どもの肝臓を薬にする「孫の生き肝」、米盗みの冤罪の悲劇「赤米の悲劇」。人間の生々しく生きる姿を語った昔話の背後にある暗い深層心理を考察。柿本人麻呂の呪歌(呪文)を手がかりに古今伝授と俗信との関係解明をも試みる。
目次
1 超通時的民間説話(昔話と生活;昔話と伝承者・研究史)
2 共時的民間説話(ニシンバの笑い;「繁次郎話」の成立と伝播;繁次郎話の伝承者)
3 俗信的民間説話(俗信と呪歌―「フキフキホグセの説話一件」を巡って;呪歌の生成―人丸「ほのぼのと」歌と懐妊;「三」をめぐる呪歌・呪い)
著者等紹介
花部英雄[ハナベヒデオ]
1950、青森県生まれ。1975、国学院大学文学部卒業。2004、文学博士を受ける。国学院大学専任講師。専攻、伝承文学、口承文芸
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