内容説明
本書では、伝説中の漂泊者を扱っている。口承文芸の世界で漂泊者がどのように「記憶」され、「概念」づけられてきたのか、そうした漂泊者の伝承を、実際の伝承地を訪ね、書物に分け入って調べ、考察を加えている。
目次
口承と書承のコラボレーション―口承文芸における「読む」「聞く」「書く」「話す」の位相
1 歴史的民間説話(長慶天皇伝説と青森県;鮑が沈没を防いだ話 ほか)
2 伝承的民間説話(地蔵信仰と説話・伝説―「頬焼地蔵」の展開をめぐって;西行伝説の担い手 ほか)
3 共時的民間説話(白神山地の山人(農耕・狩猟を巡る話;森林伐採を巡る話;新田開発を巡る話)
山人論から山人研究へ)
4 俗信的民間説話(憑霊の語り―声と言葉を巡って;憑霊の時空―江藤淳『妻と私』を巡って ほか)
著者等紹介
花部英雄[ハナベヒデオ]
1950、青森県生まれ。1975、国学院大学文学部卒業。現在、国学院大学、成蹊大学非常勤講師ほか。専攻、伝承文学、口承文芸
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