内容説明
お彼岸やお盆になると寺院の本堂にかけられた地獄極楽図。地獄と極楽をきわだたせ、断罪から救済への道筋を描き出したこの絵に、人々は何を感じ、学び、求めたのか。くらしの中に生きづいた地獄絵から、日本人の死生観を見つめる。
目次
１ 秋田の「地獄極楽図」（秋田の「地獄極楽図」を概観する；「薬王薬上経」を絵画化した「地獄極楽図」（秋田市天徳寺蔵『往生曼陀羅』と六人の高僧；秋田市源正寺蔵『地獄極楽図』と玄翁・大徹禅師））
２ 地獄から蘇生する人（慈心坊尊恵のよみがえり（山形県南陽市龍雲院蔵『冥途蘇生記』の発見）
高井有一における秋田―死の凝視から生の肯定へ ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
a43
4
これはたまたま市民図書館で手にとったものだが、また「わたしにまわってきた本」だと読んで解る。感想など長くなるので、珍しくブログ記事にしよう。 【memo】一、とりあえず、高井有一『北の河』を読まねばならぬ。 二、金木の雲祥寺の『地獄極楽図』を拝見しに行く。2014/02/08
HANA
4
主に秋田の地獄絵を調査している。民俗学的な物かと思っていたが、実際は図像学や文献学的な内容であった。作家と地獄絵の関わり合いの部分が興味深く読めた。2010/04/22
-
- 電子書籍
- ベルばらKids2
