内容説明
往来をゆきかうのは人間に姿をかえた化け物たち。「なぜ」に満ちた35話の世にもふしぎな超短編。西鶴が仕組んだトリックを見破れるか…。
目次
公事は破らずに勝つ―学頭の「知恵」と伝承
見せぬ所は女大工―屋守の怪異と女の世界
大晦日はあはぬ算用―「奇」の所在
傘の御託宣―西鶴の利用した話のパターンと創作の方法
不思議のあし音―男装の女主人は大阪で何を買うのか
雲中の腕押し―サイカク・コード
狐四天王―狐の復讐
姿の飛び乗物―「キレイなお姉さんは好きですか」
十二人の俄坊主―淡島の女神と男たち
水筋の抜け道―ゆがむ因果〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あにこ
1
一篇ずつがごく短く、また話題だけでいっても、人の興味を惹くものばかりなので非常にとっつきやすい。全国の奇譚を集成したという体であるが、解説曰く、そのほとんどは西鶴が手ずから創作したものとのこと。むろん元となった幾つかの話があるとはいえ、読者を飽きさせない豊富なヴァリエーションは流石である。■■短い話ゆえに情報が最小限に削ぎ落とされており、かえって奥行きの深さを見せている、とも言われるが、ちょっと深読みし過ぎでは?と思われる解説も多少ある。2019/07/12
まめなやつ【多摩市多摩センター整体マッサージ】
1
妖怪話っていいよね。冬によく合うと思う。2015/02/03
canabi
0
40−20152015/08/01




