内容説明
救われない物語―『源氏物語』が中世的思想をどのように反映し、作り変えられたのか。物語や宗教と融合し、いかにして救済の物語となったのか。『雲隠六帖』に描かれる仏語・仏教思想の背景と作品のいとなみを明らめる。
目次
第1章 『雲隠六帖』の研究史
第2章 雲隠巻の光源氏
第3章 『雲隠六帖』の冷泉院
第4章 『雲隠六帖』の紫の上
第5章 『雲隠六帖』の浮舟と薫
第6章 雲雀子巻の少将の君
第7章 八橋巻の仏教的救済と「六帖の終」
著者等紹介
咲本英恵[サキモトハナエ]
1980年埼玉県生まれ。2010年名古屋大学大学院文学研究科人文学専攻日本文学講座博士(博士後期)課程単位取得満期退学。2013年博士(文学)。2020年より共立女子短期大学文科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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