内容説明
“稲生物怪録”はなぜこんなに魅力的なのか。実在する人物を虚構空間に演出した奇奇怪怪なストーリー展開。読みやすい本文と本邦初の注釈・影印を示す。あらすじ、文学・歴史・民俗・地域性を見通した総説を収録。吉祥院本の全貌をみわたす。
目次
総説 吉祥院本『稲生物怪録』の全貌―未知なる“原本”を求め(本書の目的;“物語”の基調―“虚”と“実”;吉祥院本“本文”の成立過程―序文と跋文;“初期系柏本”との相違―柏正甫の“意向”;東大本の竹能「跋」と篤胤「序」―吉祥院本との相違 ほか)
あらすじ
吉祥院本『稲生物怪録』本文・注釈・影印(柏正甫)
影印
浅野家系図・三次浅野家・“稲生物怪録”整理(略図・特徴詳細図)
著者等紹介
杉本好伸[スギモトヨシノブ]
1951年、京都市生まれ。慶應義塾大学院修士課程修了。安田女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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