内容説明
江戸の食文化をうつす千住の酒合戦。参加者は老若男女100人余り、文人・画家も招かれた酒の飲み比べの大酒会。その様子を大田南畝は「後水鳥記」として記録した。千住の酒合戦をとりまく数々の古記録の整理・比較・分析から、江戸の文化人の趣向とサロン的交流の様相を垣間見る。
目次
第1章 千住の酒合戦とは
第2章 水鳥記から後水鳥記へ
第3章 文化十二年の酒合戦を読み解く
第4章 亀田鵬斎「高陽闘飲序」を読み解く
第5章 鯉隠居と謝肇〓『五雑組』のかかわり
第6章 後水鳥記の草稿と闘飲図巻を見くらべる
第7章 一枚刷り闘飲図と酒戦会番付
第8章 小山田与清『擁書漫筆』にみる千住の酒合戦
第9章 文化十四年の書画会での飲みくらべ
第10章 摺物「弥勒布袋図」と『仏説摩訶酒仏妙楽経』を読む
第11章 二つの闘飲図巻の成立
著者等紹介
佐藤秀樹[サトウヒデキ]
1950年、東京都生まれ、立正大学文学部卒業。2016年、放送大学大学院修士課程修了。1984年、足立区教育委員会郷土資料館開設準備担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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