内容説明
日英仏のイソップ絵本を比較、その国ならではの絵と文章による表現の個性を堪能する。中世の挿絵に端を発し、話の内容によって定番のスタイルを持つイギリス・フランスのイソップ絵本。室町時代にキリスト教宣教師が伝え「伊曽保物語」として刊行、大正・昭和ではより日本風に変化を遂げた日本のイソップ絵本。
目次
第1部 「イソップ寓話」受容の歴史(『エソポのハブラス』(1953)から始まって多様な受容へ(日本)
カクストンから動物画家の活躍の場へ、絵本へ(イギリス)
「イソップ寓話」からラ・フォンテーヌの『寓話』へ(フランス))
第2部 日本の「イソップ絵本」から(講談社と小学館のイソップ絵本;「金の斧、銀の斧」の神さまの姿―日本と英・仏の比較)
第3部 「イソップ寓話」500年のあゆみから(日本の狐の擬人化―江戸中期から明治初期の例;明治初期に翻訳されたイギリスの「イソップ寓話」二書をめぐって;「イソップ寓話」の伝播をめぐって)
座談会 イソップ寓話の国際比較と取り組んで―結論にかえて
著者等紹介
加藤康子[カトウヤスコ]
江戸時代の草双紙などの出版文化を研究。東海大学・立正大学非常勤講師、元梅花女子大学教授。1954年、愛知県生まれ
三宅興子[ミヤケオキコ]
児童文学・絵本を研究。大阪国際児童文学振興財団特別顧問、梅花女子大学名誉教授。1938年、大阪府生まれ。日本イギリス児童文学会会長、絵本学会会長、日本児童文学学会理事などを歴任。2010年~2015年6月まで大阪国際児童文学振興財団理事長を務める
高岡厚子[タカオカアツコ]
フランス児童文学・フランス絵本・フランス文学を研究。梅花女子大学名誉教授。1942年、大阪府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- ちょっと一皿、イタリアン