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内容説明
今、なぜ昔話を語り聞く必要があるのか。「桃太郎」「かちかち山」「猿蟹合戦」「舌切り雀」ほか、語り伝えられてきた食文化や自然観を通して昔話を循環する思想と哲学をよみとく。
目次
1 昔話に見る食文化(桃太郎―若返る桃と黍団子;かちかち山―食うか食われるかの抗争;猿蟹合戦―敵討ちとその弛緩 ほか)
2 昔話・自然・東日本大震災(桃太郎―山と川からなる自然と昔話;舌切り雀―人間と自然の接点に生まれた昔話;夫鳥―小鳥の鳴き声を聞く昔話 ほか)
3 昔話を研究する意義(日本のグリム・佐々木喜善の偉業;昔話の諸相・観光;望郷の砂子瀬百話 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
4
著者は柳田國男・松岡家記念館顧問とある。民俗学の人▲柳田は神話が零落したものが昔話とした。佐々木喜善は断片的な話が昔話に成長するとした。『遠野物語』には二話の昔話が含まれていた。佐々木は昔話の採取を続けた。当時は方言を記すことはできず、書き言葉(標準語)に変換された▲修身の教科書に採用された昔話。桃太郎、花咲か爺、浦島太郎、舌切り雀、猿蟹合戦▲昔話を利用しようと試みたのは児童文学者たちだった。昔話研究は衰え、「世間話(昔話の対語)」や現代民話(松谷みよ子)がいまは強い/北海道は民俗を欠く。文化人類学の対象2017/09/24
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