烈女伝―勇気をくれる明治の8人

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784838232635
  • NDC分類 281.04
  • Cコード C0023

内容説明

激動の明治、変革の波は女性たちをも飲み込んだ自らの意思と志で時代に向き合い駆けた8人の生き方。

目次

1 学びたい!をあきらめない―東京女子師範学校第一回生 青山千世(1857~1947)
2 明治新政府にもの申す―皇后の家庭教師 若江薫子(1835~1881)
3 近代女性の「鑑」となる―宮中のたましい 美子皇后(1849~1914)
4 学校経営に戦略を!―跡見女学校創設者 跡見花蹊(1840~1926)
5 荒くれ反骨男たちを鍛える―興志塾塾頭 高場乱(1831~1891)
6 殖産興業を担う―富岡製糸場工女 和田英(1857~1929)
7 日米文化の架け橋となる―コロンビア大学講師 杉本鉞子(1873~1950)
8 大胆に率直に自己の意志を示す―初代婦人少年局長 山川菊栄(1890~1980)
手渡されたメッセージ―結びにかえて

著者等紹介

榊原千鶴[サカキバラチズル]
1961年名古屋市生まれ。名古屋大学男女共同参画室准教授。専門は日本の中世から近代に至る女性教育史、日本中世文学。博士(文学)。南山大学文学部卒業後、社会人経験を経て、名古屋大学大学院文学研究科に進学、1995年同博士課程満期退学。1999年名古屋大学大学院文学研究科助教、2010年同男女共同参画室助教、2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mochico

1
杉本鉞子(えつこ)。「武士の娘」を書いた人。コロンビア大学の講師。この本に出てくる明治の頃の女性は、性別から課せられる役割の多い中であっても、社会制度が整っていなくても、己のなすことを遂げている。社会がしてくれない、周りがしてくれない、だからできない、今の時代に聞こえるそんな不満は彼女たちの中にあったのだろうか。2015/06/20

yurari

0
山川菊栄が面白かったが、全体構成がよくないのと、著者の日本語がおかしな所があったのが気になった。烈女とは、「節操を堅く守り、気性が激しい女。信義を堅く守る女(日本語大辞典)」とのこと。節操を堅く守ることも烈女なんだ。明治16年の千人当たりの離婚届出件数比が3.39、平成16年の2.15というのに驚き。そんなに離婚率高かったのか。正直、ホントにデータあってるの?って感じだが・・・。良妻賢母像を押し付けられていたにもかかわらず、新たな風を吹き込んだ明治期の女性たちに感謝したい。2016/10/15

ジャッキー

0
この本に取り上げられている女性は幕末~明治、明治~終戦を生きた方々。当時女の学問ではなかった漢文を学び、女性が学ぶ裁縫や書道もしっかりと。その上、私塾や大学(の前身)で教鞭をとったり、富岡製糸場、作家、ジャーナリストといった仕事を。スーパーウーマンです。女性の立場が移り変わった時期に時代を作った女性たち。しなやかさを見習いたい。2014/09/02

morlin

0
烈女で期待をする強く激しい女性とは少し違った、孝女、賢母、良妻の面が強かった。時代的に仕方ないかな。男子同様に教育を受けさせてもらえる恵まれた境遇(ただし裁縫や書画なども学ぶ)がありながらも、嫁ぎ、能力を発揮する場を奪われる人、「女性ならでは」の働きを期待される人、女子教育だって権利や平等のためではない。読んでて少し悲しくなるようだった。こんな素敵な人たちが、今より分厚いガラスの天井に阻まれていたのだと。2020/11/17

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