内容説明
孝子良民とは、孝行な息子・忠臣・貞女・忠実な下男など、人としての生き方を高く評価された。各地を旅し、孝子良民を尋ね歩いた高山彦九郎、その日記と著者が独自に発見した新資料から、江戸期社会を支えた庶民の道徳・思想がわかる。幕府の庶民統治はいかなるものであったか。
目次
第1章 彦九郎と旅に出る前に
第2章 小浜城下周遊
第3章 和狭路から北国路へ
第4章 東海道の旅
第5章 孝子良民伝コレクターとしての彦九郎
第6章 甲斐国の節婦・栗女
第7章 京都で会った伊豆新島の孝子
第8章 常陸の孝子をたずねて
第9章 語り部としての彦九郎
第10章 おわりに
著者等紹介
勝又基[カツマタモトイ]
明星大学人文学部日本文化学科准教授。昭和45年、静岡県御殿場市生まれ。金沢大学文学部卒、九州大学大大学院文学研究科(修士・博士)修了。博士(文学、九州大学)。日本学術振興会特別研究員(人文科学系PD東京大学)などを経て、平成17年より明星大学日本文化学部専任講師。平成20年より現職。平成26年4月よりハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員(平成27年3月まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。