内容説明
日本の基層文化を中国辺境地にみる。現代まで伝承される神話や祭祀儀礼の実態からアジア地域特有の自然観・宗教観の原点を克明に描き紹介する。
目次
自らのマイナスを語る創世神話―中国雲南省怒江流域の神話と文化
照葉樹林文化帯の神話・伝承に描かれた食物
首の贈与―中国雲南省〓(わ)族の首狩り儀礼
抗議と償い―中国雲南省小涼山彝族の「松明祭起源神話」
死と祓い―中国少数民族彝族の「祓い」儀礼と日本の祓い
鳳河村(白族)と巫師の世界
儺戯の受容と展開―雲南省禄豊県高峰郷彝族の松明祭(火把節)
中国雲南省弥勒県彝族紅万村「火祭」の動物供犠
納西族「祭署」儀礼に見る自然と人間
資料篇
著者等紹介
岡部隆志[オカベタカシ]
1949年栃木県に生まれる。明治大学大学院日本文学研究科博士前期課程修了。共立女子短期大学教授。日本古代文学、近現代文学、民俗学を専門とするが、1997年から中国雲南省の少数民族文化調査に赴く。他に現代短歌評論も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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