内容説明
古代日本のラブソングの起源、歌垣。現在も歌を掛けあう文化が残る奄美・沖縄、西南中国の少数民族。実際に歌い交わされた生きた資料から歌はどのように掛けあわされるのか、どのように生み出されるのか、日本古代の歌垣文化に迫る。
目次
序論 『歌の起源を探る 歌垣』への招待
「歌垣」への招待(日本の歌掛け文化;アジアの歌掛け文化)
日本の歌掛け文化(日本古代の歌垣―「歌垣」「歌場」「〓歌(かがい)」とその歌
万葉贈答歌の世界
田植歌の掛け合い―中国地方の田植本に見る
柴折薬師の「男女問答」―土佐の歌掛け伝承の一環として
奄美の歌掛け
沖縄の「手踊りエイサー」にみる掛け歌の諸相―歌唱形式を手がかりに)
アジアの歌掛け文化(中国漢族の掛け歌―掛け歌における勝ち負けの諸相;中国少数民族の掛け歌―チワン族・うたは誰に向かって歌いかけられるのか;中国少数民族の掛け歌―ぺー族;中国少数民族の歌掛け―モソ人 共同体の物語と心の物語のあいだ;ロシアにおける歌の掛け合い―普遍性と特徴)
「歌垣」の伝承資料(奄美の歌掛け;中国漢族の掛け歌;中国ミャオ族の掛け歌)
著者等紹介
岡部隆志[オカベタカシ]
1949年生まれ。共立女子短期大学教授
手塚恵子[テズカケイコ]
1962年生まれ。京都学園大学人間文化学部准教授
真下厚[マシモアツシ]
1948年生まれ。立命館大学文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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