内容説明
『万葉集』の恋の歌に詠われた５５種を美しい絵とともに紹介！万葉びとが心を重ねた日本人の心に咲く花。
目次
第１章 萌える春（あしび；うめ ほか）
第２章 夏の野に（あふち；いはゐつら ほか）
第３章 黄葉の秋（あさがほ；いちし ほか）
第４章 冬ごもり（あふひ；かはやぎ ほか）
第５章 色に染めて（あかね；くれなゐ ほか）
著者等紹介
伊東ひとみ［イトウヒトミ］
１９５７年生まれ。奈良女子大学理学部生物学科植物学専攻卒業。京都大学木材研究所を経て、奈良新聞社勤務。文化面を担当する。その後、扶桑社に勤務し、雑誌や単行本編集を手がける。現在は日本文化を中心テーマに編集・執筆活動にたずさわっている
千田春菜［センダハルナ］
１９７５年生まれ。奈良県で生まれ育つ。２００８年にファッションイラスト画集を出版。現在、万葉植物を中心に花の作品を制作（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
67
#萬葉集 #和歌 梅の花咲き散る園にわれ行かむ君が使を片待ちがてり #返歌 梅の花咲き散る園に猫来る君が使いと思いて遊ぶ 2016/05/22
圭
12
四季にうつろう花を詠んだ万葉の恋の歌。万葉の花文化や歌の背景についても書かれています。春の馬酔木、山桜、夏の昼顔、蓴菜、秋の七草、冬の椿、猫柳。萩などの野の花や当時渡来したばかりとも言われる流行の花だった梅。まだ品種改良がされていない、素朴な美しさのある、春夏秋冬の約50種の万葉の草木や花々を描いたスケッチ画も優しい色彩です。愛や恋の切なさ、苦しみ、哀しみ、怨み、喜び、慈しみ、思いやり。激しい情熱、慟哭、迷う心、偲ぶ想い。そんな花に託しておおらかに詠われた想いが今でも情感豊かに伝わって心に響いてきます。2014/08/31
suntalk
0
花の挿絵と歌をザーッと読み通した。柿本人麻呂の歌が何種もあった。2022/04/16
