出版社内容情報
昭和を代表する写真家・土門拳の決定版写真集。日本人の姿と日本人の心を写しとめることに真摯に取り組んだ写真家・土門拳。その仕事の全貌を俯瞰する。戦前から戦中の貴重な写真の数々、そして戦後の「筑豊のこどもたち」「ヒロシマ」「古寺巡礼」をはじめとする代表作を収録。写真総点数369点。
土門拳[ドモンケン]
内容説明
土門拳の代表作369点を収録。ほんもの=真実にこだわった土門拳の「眼」。日本人の姿と日本の心を写しとめることに真摯に取り組んだ写真家・土門拳の仕事の全貌を俯瞰する決定版写真集。
目次
第1章 戦前戦中傑作選
第2章 戦後傑作選
第3章 告発
第4章 風貌
第5章 古寺巡礼
走る仏像
我が師・土門拳(藤森武)
著者等紹介
土門拳[ドモンケン]
1909(明治42)年、山形県酒田市に生まれる。1935(昭和10)年日本工房入社、報道写真家として出発する。戦後はリアリズム写真を提唱、写真界に大きな影響を与える。1981(昭和56)年、毎日新聞社が土門拳賞を創設。1974(昭和49)年、酒田市名誉市民第一号となる。1983(昭和58)年10月、郷里酒田市に全作品を収蔵した土門拳記念館が開館。1990(平成2)年、80歳で逝去。1973(昭和48)年紫綬褒章、1980(昭和55)年勲四等旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
38
土門拳の圧倒的な集中力を感じさせる作品群を、彼のキャリアの説明とともに丁寧に紹介してある写真集です。わかりやすい!お弟子さんを冷酷に扱うさまはあんまり美しくないけれど、きっと自分の体はもっと酷使していたんだろうなあ。沖縄の写真はもっとたくさん見たい!2022/11/04
ひさしぶり
23
(ホテルの蔵書から)平等院鳳凰堂の夕焼けー日没間近の一瞬がいい。 戦前戦中傑作集ー当時の風俗、言葉よりも濃く伝わる。 子どもの写真ーなんでだかやたら不釣り合いなくらい大きなゲタ。お父ちゃんの?2021/08/11
fukumasagami
21
写しとられた瞬間瞬間、日本の戦前戦中戦後。忘れないために。2022/03/20
PEN-F
13
稀代の天才写真家 土門拳さんの 写真集。 わたくし如きが土門拳さんの写真にコメントなど恐れ多くて無理です。2018/12/25
シルク
11
カメラって難しいな~と思ふ。撮って、留めたいと思う風景やものごとは多々あれど、わたくしが撮るとのっぺり。経験が色褪せてしまったように感じてがっかりしたことは数知れず。学生の時、学内コンペで研究資金30万円をゲットした際、「あんた研究者目指そうというのに一眼レフも持ってないとか情けない」と言われて、全額はたいて一眼レフを購入した。…が、良いカメラ持っても、技術が追いつかなくて生かしきれず。そのカメラも、修了時に「高価すぎるから」という理由で、研究室に残していくよう教授に言われ、抗う術を持たず、手から離れた。2025/02/14