内容説明
彼は日本に何を遺したのか?焼け野原の東京をどのように支配したのか?東京はどのような変遷を遂げたのか?進駐軍がいた時代の地図に現代図を重ね合わせて時代を読み解く!
目次
重ね地図
マッカーサーの時代(なぜ簡単に空襲されたのか;300機を超える編成;もしも上陸されたら;戦争継続か;ついにマッカーサーが上陸;誰が一番乗りだったのか;黒船の再来か;そして沖縄は右側通行に;接収の決め手はトイレだった?;東京の道路はアベニューに;銀座・日比谷・丸の内をめぐる;路線図と闇市の分布;都電と市電の物語;横浜―リトルアメリカとなった最初の占領地;下山事件;東京のヤミ市探訪記;占領地になったかつての日本の軍都「三多摩」をめぐる)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yui.M
11
東京大空襲で焼け野原になったことが開いた地図で一目瞭然。天皇が終戦を伝えようと録音した玉音盤の奪還を図った「宮城事件」の概要など、非常に貴重な資料があり、緊張しながら読んだ。2016/05/18
akinbo511
7
前半の重ね地図では、子供のころに大人から聞かされた、地元付近の空襲で焼けた場所や、米軍が駐留していた場所を確認し、ほんとだー!!と興味深く眺めた。後半のコラムでは、同じく近所に駐留していた米軍の話を興味深く読んだ。名称だけは聞いたことのある下山事件、帝銀事件などの概要も知ることができた。 2016/04/16
kuromate49
2
最近読んだ本の中で1番面白い。昭和20年代(マッカーサーの時代)と現代の地図をトレーシングペーパーで重ねて見比べる事が出来る地図。有名な所では後楽園跡には現在、東京ドームがある。今、サンシャインがある所には巣鴨プリズンがあった等が分かる。皇居や上野公園等現在とほとんど面積は変わらない所もあるが、不忍池が戦時中は食料確保の為大半は水田として埋め立てられていたとか分かって非常に興味深い。2019/04/27