内容説明
千年の時を経てなお燦然と輝く至宝の数々を見事に紙上再現!天平時代の宝物にあしらわれた文様を、現代的な視点で再構築した天平文様のデザイン画集。
目次
北倉(北倉013 紅牙撥鏤尺甲(表・裏)
北倉014 緑牙撥鏤尺乙(表)
北倉029 螺鈿紫檀五絃琵琶(背面) ほか)
中倉(中倉034 桧金銀絵経筒;中倉051 紅牙撥鏤尺第1号(表)
中倉051 紅牙撥鏤尺第2号(表) ほか)
南倉(南倉051 黒柿蘇芳染金銀如意箱;南倉052 紫檀金鈿柄香炉第5号;南倉070 平螺鈿背円鏡 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
neimu
39
図書館の新刊コーナーで見つけたら、読メでちゃんと読みたい本にチェックしていた。いつの間に? なんとこの日、2月なのに最高気温14度、それにふさわしい華やかな表紙に浮き立つ。正倉院展に行ってもなかなか見ることのできない模様の拡大図、はっきりわかる色合い、記憶の中に残る展覧会での思い出を辿りながら解説を読むのも楽しい。むろん知らない模様に出会うのも。そしてこのような繊細な模様と色合いに囲まれた生活を送った人々、その生涯、政争と混乱、天平文化の華やかさの闇を想像したりする。現実を忘れ、本の中に遊ぶひととき。 2025/02/16
花林糖
13
正倉院の宝物にあしらわれた文様を、著者がパソコンの画像編集ソフトを使い再現したデザイン画集。元の宝物の写真が掲載されていないのが残念だけれど、美しい天平文様にうっとりです。2024/04/05
鯖
10
正倉院の宝物にあしらわれていた文様をオールフルカラーで再現し、正倉院の倉ごとに分類し、185点の文様それぞれの由来や歴史を右ページに、色使いや配置をアレンジしたフルカラーの文様が左ページに描かれています。ともかく美しかった…。この塗り絵も出してもらって、フェリシモの500色の色鉛筆片手に、縁側でぬりぬりして人生を終えたい。素材集も欲しい。目が幸せでした。2013/12/13
遠い日
8
色もさることながら、描かれる独特のカーヴ、曲線の美しさにわたしは心捉われる。繰り返される文様のリズムと広がり。正倉院の宝。2018/06/30
みっちゃんondrums
6
奈良旅行中に書店で見つけた、天平文様のデザイン画集。美しいものを見てうっとりする。文様がほどこされている元の宝物自体の写真や絵があると、もっとよかった。2013/03/10