出版社内容情報
周囲を海に囲まれた日本列島の日本最北端の宗谷岬から、台湾との国境をのぞむ与那国島の岬までを捉えたカラー写真集。
内容説明
私は岬、そして潮の薫りが満ちている海が好きだ。大阪で生まれた私は、まもなく母の故郷である南紀田辺に移り、豊かな自然のなかで高校卒業まで育った。日が暮れるまで遊んだ山や川、そして海。自然から多くのことを学び、恩恵を受けたことが後に風景写真家としての私を形成した。その後約三十年あまり、機会ある度に岬とその周辺の海を飽きることなく四季に渡って訪れた。細く長く海に突きだした地形、断崖絶壁、立つのも困難な強風の海岸段丘、潮のぶつかり合う海域、海の難所、船の墓場…。絶海の孤島に一人でいるような孤独感、言いしれぬ淋しさが特に好きだ。
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