感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森の三時
25
片付けをしていたら、かつて、就職した年に買った写真集を発見。当時、仕事がつらくて、職場に馴染めなくて、体の調子が悪くて…、傷つきやすかったんですね。昼休みに気晴らしに眺めていたことを思い出しました。京都の竹の、真っ直ぐで、涼やかな姿に私は憧れました。今はあの頃より鈍感になったように思います。2018/07/31
たんぽぽ
14
若い頃、天王山の山並みを見ながら過ごした心の故郷は、春には朝掘り筍が売られる竹の里。とても身近に竹林があったので、この本を開くと折り重なった竹がしなって風にそよぐ葉擦れの音がよみがえってくるよう。四季の光を受けて様々に繊細な表情を見せつつ、しなやかに芯の通った竹の立ち姿からは清々しさを感じる。夏は藪蚊が出たし、足を踏み入れたものの蛇を見つけて逃げ帰った記憶もよみがえるが、あの竹林も含めた山並みに私はいつも癒されていた。読メで偶然この書影に魅かれ、寄せられていた感想に共感し、この本に出会えたことに感謝です。2018/09/16