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内容説明
『武士道』の英語原文と奈良本辰也の名訳を掲載(抄訳)。『武士道』にまつわる知識が、詳細な解説や写真でさらに深まる!英語と日本語で読むこの1冊で、『武士道』の本質が丸ごとわかる。
目次
対訳編(武士道とは何か;武士道の源をさぐる;「義」―武士道の光り輝く最高の支柱;「勇」―いかにして肚を錬磨するか;「仁」―人の上に立つ条件とは何か ほか)
知識ノート編(新渡戸稲造の生涯(1)―新渡戸稲造はどんな人物だったのか
新渡戸稲造の生涯(2)―新渡戸稲造に影響を与えた人々
武士はいつどのように発生したのか
武士道はいつどのように誕生したのか
武士道の思想のルーツはどこからきているか ほか)
著者等紹介
新渡戸稲造[ニトベイナゾウ]
盛岡生まれ。札幌農学校(現在の北海道大学)で学んだ後、アメリカ、ドイツで農政学を研究。帰国後は東京帝大教授、東京女子大学長等を務め、青年の教育に情熱を注いだ
奈良本辰也[ナラモトタツヤ]
京都大学文学部国史専攻卒業。歴史家としてユニークな幕末・明治維新論を展開する一方、随筆や人物評伝でも高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y2K☮
28
忠義を重んじつつ、主君が間違っている時は命を賭してでも諌める。忠誠と名誉の象徴である刀を大事にするが、むやみに振り回す者は臆病と断じる。書物から学ぶ一方、知識のための知識は軽視する。生命を惜しまぬ反面、死に値しないことのために死ぬのは犬死と見做す。嘘やごまかしを嫌い、私利私欲に囚われず、平静な心を保って勤勉かつ勇敢に生き、他者を気遣う。私の拙い理解だと、以上が武士道の概要である。何度読み返しても軍靴の音など聞こえてこない。方向性こそ違えど、武士道の本質から大きく逸脱している点では戦中も戦後も同じだと思う。2025/06/11
Y2K☮
28
W杯のあの試合の答え合わせ。監督は率直にメディアと選手に謝り、選手からも「一番辛いのは監督」「ああいう決断をさせたのは自分たちのせい」という発言があった。十分だ。サムライブルーは伊達じゃない。時代は違えど、確かに現代なりの武士道の息吹を感じた。エゴより国の名誉。批判する声も理解できる。私も基本はプロセス重視だから。でも時には大切なものを犠牲にしてでも結果を出さねばならぬ局面がある。本気で何かと戦ってる人なら分かる筈だ。誰も知らない涙の跡。平静さを貫く監督の背中。サン・テグジュペリ「夜間飛行」を思い出して。2018/07/02
にく9
9
これだけ英語を駆使して世界に日本を伝えようとしたことが偉大。改めて、英語はただのツール、それを使って表現するもの、伝えようとするものを持っていることの大事さを感じた。2013/06/11
chabo
1
買ってから抄訳版だと気づいてがっかり。全部読んだけど。2010/08/12
pekety
0
日本人の道徳の根幹を知ることができました。 武士というインテリ階級に与えられた、人を斬る権利。これを濫用しないよう自制することを目的の1つに武士道があったことは非常に興味深く、私達の根幹にあることを誇らしく思いました。 この武士道を汚すことなく一日本人として生きていきたいものです。2016/07/10
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