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内容説明
どんな事件にも、どんな人物にも謎があり、裏がある!「なぜそうなったのか?」「どうしてこんなことがおこったのか?」―時代の流れと節目、その一つひとつの糸を解きほぐしていくと、謎のまま眠っていた真実が浮かんでくる。
目次
日本人の起源、そして謎の明石原人を追う!
階級のなかった縄文人の生活風景とは?
「稲と鉄器」―なぜ権力者が誕生したのか?
邪馬台国はいったいどこに?畿内か、北九州か
大和王権樹立―古代・国盗り物語の結末は?
「女帝の世紀」から律令国家へ
藤原氏全盛時代へ―何が歴史を動かした?
平安時代―貴族政治と荘園制度の“風景”
武士の誕生、そして源平の対立へ
鎌倉幕府成立―源頼朝はなぜ勝つことができたのか?
北条政子と執権政治の確立
南北朝内乱と「太平記」の時代の謎
著者等紹介
小和田哲男[オワダテツオ]
1944年静岡市に生まれる。1972年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、静岡大学教育学部教授。文学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
73
日本史3部作の第1巻。古代(縄文~弥生)時代から室町幕府が成立し、南北朝騒乱の時代までをカバーしている。縄文時代の狩猟・漁猟といった動物狩りや団栗などの採取時代を経て、稲作時代へと移行し、権力志向が徐々に誕生したなどなど、勝者(権力者)側からの歴史観ではなく、どちらかといえば敗者側の立場に立った歴史観の思考を展開しているのことが特徴的な作品といえよう。また、著者独自の推論・仮説等を交えた歴史解釈が、ところどころに織り交ぜてあって、教科書の日本史とは一味違った面白い作品に仕上がっていると思う。2016/03/16
satochan
1
著者は書いているとき、とても楽しかったんだろうなということが伺える。こんなことがあったんだよ、こんなところがまだわかってないんだよ、こんな説があるんだよ、といろいろ楽しそうに書いてある。しかし、私には歴史の時代背景で知っておくべきことが少しかけている。もう少し歴史を勉強してからこの本を読んだら、もっと流れが繋がるかもしれない。読みやすいのに、私は前後関係がよくつかみきれなかったので、歴史の流れをつかんだというよりは、要所要所でいろんなことがあったんだなとわかったぐらいだ。でも、それはそれで大切だろう。2013/11/01
shikami
1
そもそもこの程度のボリュームで歴史を網羅するのは無理な話なので、著者も自分が重要だと考える出来事などをピックアップしている。古代の邪馬台国論争に関しては中立の立場のようだ。きちんと考えられていて、スタンスはなかなか妥当だと思う。2011/10/02