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内容説明
司馬遷『史記』に描かれた古代王朝、いまも読みつがれる『三国志』の世界、数百年の繁栄を築き滅んでいった唐・明・清の大帝国、そして、現代の揺れる社会主義国家・中国―数々の興亡をくり返しながら、独自の世界を築いてきた「中国の歴史」のダイナミックな流れをつかむ。
目次
中国大陸に文明はどう誕生したか?
秦漢の統一―始皇帝の時代から“項羽と劉邦”の世界へ
分裂の世紀―「三国志」の世界はどう展開したか?
南北朝時代―なぜこれほどの国が興亡したのか?
隋唐の統一―短命に終わった隋、三百年続いた唐
宋朝の内外で何が起こっていたか?
元朝―モンゴル民族はいかにして中国を支配したか?
明朝の興亡―何が盛衰のカギを握っていたのか?
大転換―清帝国の建設へ
西欧列強の進出と崩壊する大清帝国
中華民国の苦悩―革命運動と世界大戦の間で…
中華人民共和国の光と影―激動する現代史の流れ
著者等紹介
山口修[ヤマグチオサム]
1924年横浜に生まれる。東京大学文学部東洋史学科卒業。東京大学助手、熊本大学教授、仏教大学教授などを歴任
宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年東京に生まれる。東京教育大学文学部史学科卒業。都立三田高校、九段高校、筑波大学付属高校教諭、筑波大学講師などを経て、現在は北海道教育大学教授。75~88年には、NHK高校講座「世界史」の常勤講師も務めた。また、20年以上にわたり、高等学校世界史教科書の編集・執筆に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
46
日本から中国を観ると『近くて遠い国』といわれる。たぶん端的に政治体制が違うからだと思う。自分の場合、近代~現代の中国がよく観えない。共産主義化されて以降の歴史認識が非常に薄い。今の中国は、政治体制を維持し統制経済から自由経済に移行しつつある。しかしGDPは既に世界2位にあり、いすれアメリカを抜きトップに立つであろう。だが、その時に現状の体制を維持できるかという疑問が残る。何故なら、かつてスペインがそうであったように国民一人ひとりの所得が上昇すると、個人の教育水準も上昇し、より自由を欲するようになるからだ。2015/10/26
きさらぎ
5
さらっと復習したくて購入。元々山川出版社から出ていたものの改訂らしく、内容も文章も判りやすくすっきりしてるし、500円ちょいの文庫というお手頃ハンディさといい、そういう目的で読むのにはピッタリだった。「陰陽説では山の南が陽・山の北が陰、川の北が陽で川の南は陰とされる。洛水の北にあるから洛陽・山の南で川の北、咸(みな)陽だから「咸陽」」とか、「司馬遷の歴史記述は時代感覚的には我々が日清戦争以降を記述するのと同じ「近現代史」感覚」とか、コラム的に語られる豆知識や著者の感想も面白いし参考になる。2016/06/26
コーキ
3
夏に中国に行くので読みました。面白かったです。もっと勉強しようと思います。2015/04/22
satochan
3
四面楚歌とか、春眠暁を覚えずなどが、少し紹介されていて、昔学校で漢文を勉強したときにはいつの時代のものか全然知らなかったけど、ちょっと知れてよかった。地図もあるし、土地の移り変わりもよくわかる。4000年をたった、250ページほどでするのはもちろん無理はあるけれど、さらっと読むぶんにはちょうどいい。他の本を読んだりして、なんとなくつかめていったらいいかなと思う。あまりにも時代がたくさんあって、そのときどきの王とかもいろいろいて、覚えるとかではないけれど、戦って土地が増えて減っていろいろあったんだな。2014/03/21
AR
2
一気に読んでもうた。分かりやすいし、面白い。2011/03/04