王様文庫<br> 眠れないほど面白い『雨月物語』妖美怪奇な9つの話

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王様文庫
眠れないほど面白い『雨月物語』妖美怪奇な9つの話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 325p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784837967651
  • NDC分類 913.56
  • Cコード C0190

出版社内容情報

三島由紀夫、谷崎潤一郎も愛した怪談『雨月物語』を大胆・鮮やかに再現。シリーズ累計130万部突破!ベストセラー著者待望の最新作

「雨はれて、月おぼろにかすむ夜――」
三島由紀夫、谷崎潤一郎も愛した怪談『雨月物語』を大胆・鮮やかに再現。

 【祟り神】天皇家が700年間も恐れた怨霊『白峯』
 【元祖ボーイズラブ!?】試される義兄弟の絆『菊花の契り』
 【映画で有名】帰らぬ夫と待つ妻『浅茅が宿』
 【不思議体験】魚に変身した画僧の物語『夢応の鯉魚』
 【異形のモノ】うかつな親子が遭遇・高野山の怪『仏法僧』
 【驚愕のラスト】お告げに背いた夫婦『吉備津の釜』
 【ずっと一緒に…】追う女・追われる男『蛇性の婬』
 【人喰い】美童に溺れた僧の猟奇的事件『青頭巾』
 【予知】お金好きの武士と黄金の精霊との問答『貧富論』
 ……全9話

美しい言葉で綴られた中世日本の残酷な物語。
心の奥にじわりじわりと染みこむ――!

巻の一
白峯(しらみね)
菊花の約(きっかのちぎり)


巻の二
浅茅が宿(あさじがやど)
夢応の鯉魚(むおうのりぎょ)


巻の三
仏法僧(ぶっぽうそう)
吉備津の釜(きびつのかま)


巻の四
蛇性の婬(じゃせいのいん)


巻の五
青頭巾(あおずきん)
貧福論(ひんぷくろん)

内容説明

ページをめくると、そこは、闇に巣くう異形のモノが跋扈する世界!読めば読むほど味わい深い怪奇小説の最高傑作『雨月物語』を大胆かつ鮮やかに再現。作品にちりばめられた「しかけ」に酔いしれる―!

目次

雨月物語 序
白峯―第七十五代崇徳天皇(のち崇徳上皇)のすさまじい怨念
菊花の約―危機において試される「学者と武士」の友情
浅茅が宿―秋には必ず帰るという約束をして、故郷を出ていった夫と、それを待つ妻
夢応の鯉魚―ゆうゆうと心地よさそうに泳ぐ、鯉魚(鯉)に憧れた三井寺の僧
仏法僧―うかつな親子が山中で遭遇した怪異な出来事
吉備津の釜―「釜占い」の結果にそむいて一緒になった男女の運命
蛇性の婬―雨宿りをしているところへ飛び込んで来た若い女を見初めた若い男の悲劇
青頭巾―美童(美少年)に心ひかれた僧が犯した非人間的な行為
貧福論―「お金好きの武士」と「黄金の精霊」との、お金と倫理についての問答

著者等紹介

由良弥生[ユラヤヨイ]
日本や世界の読み物文学に興味をいだき、古典や伝承の追究を続けている。地域をこえて共通する比喩的表現に関心をもち、童話や昔話の再現に挑戦、ベストセラーを次々と生み出す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たろさ

11
【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の三・和洋折衷〉『吉備津の釜』怖さより磯良がかわいそうでもっと酷い目に遭ってもよかったのでは。自業自得。『青頭巾』「(鬼になるのは)みんな女の話で、男たるものがこうなった例を聞いたことがない。およそ女はねじまがった性質があるので、そんなさもしい鬼にもなる』怪談読んでるのに笑ってしまった。鬼になるのは根性がねじまがってる女だけだそうです。2021/08/11

cherry☆

11
「雨月物語」の内容を初めて知った。シンプルな怪談話の構成が逆に怨霊たちから人間味を感じさせて、怖いけれども同情や共感の気持ちを湧き起こさせるような雰囲気のある内容だった。崇徳院の怨念って聞いたことがあるけれど、なるほど、こういう経緯があったのかと知ると祟りも起こしたくなるよね~と思えてしまう。他にも「蛇性の婬」は結局人間ではなかったけれど、女の執念って怖い・・・同性ながらも怖すぎる。あとは「青頭巾」がなんとなく印象深かった。どの話も人を怖がらせているけれども怨霊達にもそれなりの思うところはあるんだろうね。2015/10/22

なべさん

10
雨月物語が読んでみたいなとずっと思っていて、本屋でこの本を見つけた時、思わず買ってしまった。雨月物語を丁寧に解説してとてもわかりやすい。ただ、もう少し原文で読んでみたかったので、今度は原文の載っているものを読もうと思った。2016/01/06

Moeko Matsuda

6
やっぱり雨月物語は面白いなぁ!どちらかと言うと直訳に近い本編と、用語の説明や関連する豆知識を織り交ぜた一冊。読みやすいけれども、特にすごく特徴的というわけではないので、入門編にはちょうどいいかも。できれば原文を読んで自分なりの訳や理解がすんなりできるのがいいのでしょうが、なかなかそれは難しいのでσ^_^;探求の入り口には、こういう本を一冊読んでみるのが早道だろうなぁと思います。2015/11/20

chatnoir

5
他の漫画なんかのモチーフになっている事も多い雨月物語。ちょっと説明が煩いかな。アスタリスク一つで解説に入るので、なんだか物語が切れ切れになるのが個人的にイヤだった。2016/01/16

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