内容説明
金・ビジネス・人生の成功哲学。昨日より今日は、いい生活ができるかもしれない。いま、最も気になる男が語る「人生」「仕事」。
目次
第1章 人生―一生が二十四時間だとしたら(変わる、ということ;一生を一日二十四時間で考えたら ほか)
第2章 お金―肝には金を使え(種銭を作って、お金を増やす;肝にはお金を使え ほか)
第3章 ビジネス―常識なくして成功なし(自分の人生を振り返ってみる;ちょっと前の常識、いまの非常識 ほか)
第4章 処世術―マネがマネーを生む(人は「におい」でわかる;考える前に、まずマネをしてみる ほか)
著者等紹介
志村けん[シムラケン]
1950年2月20日東京都東村山生まれ。ザ・ドリフターズの付き人を経て、74年4月正式メンバーに。『8時だヨ!全員集合』で、東村山音頭や加藤茶とのひげダンス、カラスの唄などが大人気となり、国民的スターとなる。86年からは単独でも活動。主なキャラクターに「バカ殿様」「変なおじさん」「ひとみばあさん」などがある
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読書素人本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
128
急逝に伴い、15年ぶりに重刷。図書館で単行本を借りる予定が、書店で平積みされていた帯の素敵な笑顔に惹かれて購入してしまった。志村さんが、浮き沈みの激しい芸能界で長年第一線で活躍してこられた秘訣を知ることができる。コントのヘンテコキャラからは想像できないほど、素は極めて常識人でストイックで真面目な方。”人生”の章の「一生を一日二十四時間で考えたら」の話は、なるほど!と膝を打ちたくなるような、面白い考え方だった。最後に志村さんへ、たくさん楽しませていただき、本当にありがとうございました。ずっと忘れません。2020/04/14
Shoji
45
志村けんさんの仕事、金、遊び、女、酒の飲み方に関する考えが書かれています。内容は自己啓発本のようでもありますし、人生の指針のようでもあります。少なくともギャグが書かれた本ではありません。志村けんさんには三つの顔があって、本名の志村、タレントの志村、バカ殿などキャラクターの志村、三つの志村を語っている章がとても印象に残りました。急逝の知らせは本当にショッキングでした。♪ひがしむらやぁーまー♪と、頭に浮かんできます。合掌。2020/04/19
アッキ@道央民
42
自分の経験談を元に書かれた自己啓発本というか、ビジネス本みたいな感じではあるけど、長年に渡って芸能界、お笑いの中で第一線を走り続けてきた志村けんさんの言葉だけに響くものもあるし、興味深く読める。今見ても色褪せる事なく笑える志村けんさんのコント。だけどそれを生み出す過程で物凄く計算しつくされていたのがわかります。人間としての基本は大切に。社会人としての常識も大事に。お笑いに対する情熱や取り組み方はまさしくお笑い職人だなぁと感じる。そんな志村さんだからこそ今でも愛されているんだね。2022/06/02
オレンジ・スター
31
志村さん(享年70)が52歳の時に書いた本とのこと。人生を振りかえっているものではなく、生き方を示したもの。読んでみると、随所に笑いのプロフェッショナルを感じる。以前、仲本工事さんが「一番の勉強家は志村」とおっしゃっていたが、志村さんの笑いはドリフターズ(いかりやさん)の笑いである念入りに研究して、稽古をした計算し尽くした笑いであると改めてわかる。バカ殿のブランド管理も、そこまで考えてるんだという感じ。また、結婚されなかった理由もわかったような気がした。やはり、生涯現役の喜劇のプロだったんだと感じた。 2020/10/17
かずぼん
23
コロナ禍に巻き込まれて亡くなってしまった志村さんが、何を思い、どう生きたのか、改めて読みたいと思い手にとった。ちょうど20年近く前の著作で、今の自分と同じような年代の頃に書かれたものである。人生の折返しはとうに過ぎ、これまでを振り返ることと、これからをとう生きるかを考えるうえでも、芸能界という特殊な世界のことではなく、広く自分の生き方にも通じる内容であった。最後にわからなくなったらリセットすればいいというくだりがあるが、リセットできる臨界の時期かもしれない。2020/05/30