歴史の終わり〈下〉 (新版)

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歴史の終わり〈下〉 (新版)

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  • サイズ 46判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784837958017
  • NDC分類 201.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

◆歴史を前進させる「原動力」とは?
これから世界の、日本の歴史はどう進むのか?


・人間の「優越願望」が歴史に与える影響

・歴史から見た日本人の「労働倫理」

・「権力」と「正統性」との力関係

・脱歴史世界と歴史世界

・「歴史の終点」には何があるのか


人間の歴史の進展を、たんなる人命の保全と財産追求以外の
視点からとらえる、深い洞察と知的刺激に満ちた大著!

【かつて、これほど世界中で話題をさらった歴史書はない。
人間の可能性とゆくえを鋭く示唆し、
実に歯ごたえのある本だ。 渡部昇一(上智大学名誉教授)】

内容説明

これから歴史はどう進展するのか。「歴史の終点」には何があるのか。特に本書の結末に示された「指導原理」は、欧米とは異質な歴史背景をもつ日本人にきわめて重要だ!

目次

第3部 歴史を前進させるエネルギー(承前)―「承認」を求める闘争と「優越願望」(「赤い頬」をした野獣―「革命的情勢」はいかにして生まれたのか;人間の「優越願望」が歴史に与える影響;歴史を前進させる「原動力」;「日の当たる場所」を求めて戦う人間と国家)
第4部 脱歴史世界と歴史世界―自由主義経済成功に絶対不可欠な「非合理な“気概”」(冷たい「怪物」―リベラルな民主主義に立ちはだかる「厚い壁」;歴史から見た日本人の「労働倫理」;新しいアジアを生み出す「新権威主義の帝国」;もはや万能ではなくなった「現実主義」;「権力」と「正統性」との力関係;国家主義と国益の経済学;脱歴史世界と歴史世界―二極に大きく分かれいく世界)
第5部 「歴史の終わり」の後の新しい歴史の始まり―二十一世紀へ「最後の人間」の未来(自由と平等の「王国」のなかで;歴史の終わりに登場する「最後の人間」;民主主義社会における「優越願望」のはけ口;自由主義国家が生み出した「リバイアサン(大怪物)」
「歴史の終点」には何があるのか)

著者等紹介

フクヤマ,フランシス[フクヤマ,フランシス] [Fukuyama,Francis]
1952年シカゴ生まれ。日系三世。ハーバード大学で政治学博士。アメリカ国務省政策企画部次長、ワシントンD.C.のランド研究所顧問、ジョンズ・ホプキンズ大学教授などを経て、スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際研究所オリヴィエ・ノメリニ上級研究員、同大学民主主義・開発・法の支配センター・モスバッカー・センター長。1989年ベルリンの壁崩壊前に発表した、冷戦の終結を予見し、冷戦後の世界の姿を示した論文『歴史の終わり』は、全世界に大きな衝撃を与えた。祖父は大阪商大(大阪市立大学の前身)の初代学長を務めた河田嗣郎氏

渡部昇一[ワタナベショウイチ]
1930年生まれ。上智大学名誉教授。英語学者。深い学識と鋭い評論でも知られる

佐々木毅[ササキタケシ]
1942年秋田県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学教授、東京大学総長等を経て、日本学士院会員・東京大学名誉教授・学士会理事長。博士(法学)。専攻は政治学・西洋政治思想史。文化勲章受章。著書に『いま政治になにが可能か』(中公新書、吉野作造賞)、『プラトンの呪縛』(講談社、和辻哲郎文化賞、読売論壇賞)、『政治に何ができるか』(講談社、東畑記念賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ふみあき

39
有名なタイトルから勝手に抱いていたイメージとは、かなり異なる読後感。著者は政策立案等の実務に携わっていた人なので、おもに国際政治のアクチュアルな問題が論じられる(そういう箇所もあるが)のかと思っていたが、全体としてはプラトン、カント、ヘーゲル、ニーチェなどの思想を経巡る歴史哲学系の本だった。また著者にはネオコンのイデオローグといった印象もあるが、米国によるグローバリズムの正当性が語られるわけでもなく、リベラルな民主国家が到達する(はずの)「歴史の終わり」を、どちらかというと悲劇的なトーンで描き出している。2023/05/04

かるてぶらんしぇ

2
リベラルな民主主義の宿命である「対等願望」が経済的に豊かになり続けているはずの先進国の国民を相対的に不幸にしているという。ニーチェの定義する終わりの人間は「優越願望」の方を痛みによって獲得するのではなく、痛みを伴わない「対等願望」のみを追求していく。その結果発生しているのが、行き過ぎたフェミニズムや、欺瞞に満ちた環境保護論者、資本主義社会の中で生きる左翼的なイデオロギーだという。著者が新自由主義寄りの論客なので、そういった人たちを批判したいがための結論付けなのかなと感じる。2022/11/04

(ま)

1
最後の人間に優越願望と対等願望との相克で行方定まらぬリベラルな民主主義の幌馬車の列・・・ バブル前の絶頂期の日本に30年前のD.トランプも出てきて...2023/08/30

Yuki

1
リベラルな民主主義がいかに、<歴史の終わり>/<最後の人間>を迎えるユートピアに見えたとしても、結局は係る政体に至るまでに過去として乗り越えてきた「優越願望」「平等願望」は絶えず顕出し続ける。これにより、歴史は常に弁証法的に駆動せざるを得ない。/ドゥルーズ=ガタリによる、「逃走線」「超コード化」の議論も参照されたい。2022/01/25

エジー@中小企業診断士

1
結局歴史は終わるのか?自由と平等に立脚する民主主義は資本主義経済との両輪で人類が奴隷としての「対等願望」を達成し、最後の人間が現れたのか。あるいは、人間本来の「気概」から来る「優越願望」が再び歴史を始めるのか。ヘーゲル、その解釈者コジューブ礼讃。2021/03/27

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