出版社内容情報
◆歴史を前進させる「原動力」とは?
これから世界の、日本の歴史はどう進むのか?
・人間の「優越願望」が歴史に与える影響
・歴史から見た日本人の「労働倫理」
・「権力」と「正統性」との力関係
・脱歴史世界と歴史世界
・「歴史の終点」には何があるのか
人間の歴史の進展を、たんなる人命の保全と財産追求以外の
視点からとらえる、深い洞察と知的刺激に満ちた大著!
【かつて、これほど世界中で話題をさらった歴史書はない。
人間の可能性とゆくえを鋭く示唆し、
実に歯ごたえのある本だ。 渡部昇一(上智大学名誉教授)】
内容説明
これから歴史はどう進展するのか。「歴史の終点」には何があるのか。特に本書の結末に示された「指導原理」は、欧米とは異質な歴史背景をもつ日本人にきわめて重要だ!
目次
第3部 歴史を前進させるエネルギー(承前)―「承認」を求める闘争と「優越願望」(「赤い頬」をした野獣―「革命的情勢」はいかにして生まれたのか;人間の「優越願望」が歴史に与える影響;歴史を前進させる「原動力」;「日の当たる場所」を求めて戦う人間と国家)
第4部 脱歴史世界と歴史世界―自由主義経済成功に絶対不可欠な「非合理な“気概”」(冷たい「怪物」―リベラルな民主主義に立ちはだかる「厚い壁」;歴史から見た日本人の「労働倫理」;新しいアジアを生み出す「新権威主義の帝国」;もはや万能ではなくなった「現実主義」;「権力」と「正統性」との力関係;国家主義と国益の経済学;脱歴史世界と歴史世界―二極に大きく分かれいく世界)
第5部 「歴史の終わり」の後の新しい歴史の始まり―二十一世紀へ「最後の人間」の未来(自由と平等の「王国」のなかで;歴史の終わりに登場する「最後の人間」;民主主義社会における「優越願望」のはけ口;自由主義国家が生み出した「リバイアサン(大怪物)」
「歴史の終点」には何があるのか)
著者等紹介
フクヤマ,フランシス[フクヤマ,フランシス] [Fukuyama,Francis]
1952年シカゴ生まれ。日系三世。ハーバード大学で政治学博士。アメリカ国務省政策企画部次長、ワシントンD.C.のランド研究所顧問、ジョンズ・ホプキンズ大学教授などを経て、スタンフォード大学フリーマン・スポグリ国際研究所オリヴィエ・ノメリニ上級研究員、同大学民主主義・開発・法の支配センター・モスバッカー・センター長。1989年ベルリンの壁崩壊前に発表した、冷戦の終結を予見し、冷戦後の世界の姿を示した論文『歴史の終わり』は、全世界に大きな衝撃を与えた。祖父は大阪商大(大阪市立大学の前身)の初代学長を務めた河田嗣郎氏
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
1930年生まれ。上智大学名誉教授。英語学者。深い学識と鋭い評論でも知られる
佐々木毅[ササキタケシ]
1942年秋田県生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学教授、東京大学総長等を経て、日本学士院会員・東京大学名誉教授・学士会理事長。博士(法学)。専攻は政治学・西洋政治思想史。文化勲章受章。著書に『いま政治になにが可能か』(中公新書、吉野作造賞)、『プラトンの呪縛』(講談社、和辻哲郎文化賞、読売論壇賞)、『政治に何ができるか』(講談社、東畑記念賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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