内容説明
崩れゆく「高信頼社会」―世界は、日本は、21世紀へどう変貌してゆくのか。世界的大ベストセラー『歴史の終わり』の経済篇。
目次
第1部 信頼(トラスト)―企業と国の繁栄を約束し、社会を改革する推進力
第2部 「低信頼社会」の限界―中国・イタリア・フランス・韓国の経済発展を阻む大要因
第3部 「高信頼社会」日本のゆくえ―ドイツと「兄弟の道」を歩む
第4部 「信頼」激震の国・アメリカ―「鷲」はなぜ群れないようになったのか
第5部 「歴史の終わり」後の新しい信頼社会―21世紀へ、世界は、日本はどう変わっていくか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
抹茶ケーキ
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何よりもまずタイトルから昭和臭がする。節の名前はもっとひどい。経済発展の一つの要素として信頼を取り上げ、それによって企業形態が異なってくるという主張。挙げてるデータが少なすぎて何とも言えない。引用もほとんどないし。国家で区切るのはあまり流行りではないと思う。ただ、信頼という「ソフト」な要因を取り上げて、国家の方針のような構造的な要素や、新古典派経済学が前提とする「合理人」に対置させたというのは面白いと思う。2015/11/06
jupiter68
0
パットナムのソーシャルキャピタルに通じるものがあるね。こちらが先かな。
maki
0
既に古さあり。多くの予想が破断と感じた。その一方で予想と現状とのの乖離はともかく、多くの観点や大局観は示唆に富み、例えば信頼に基づく資本主義(経済合理性)が安定した民主主義を支えており、これを是としない国は発展しない(やがて衰退する)との提言は、現状の中国、ロシア、韓国等の行く末を暗示しているのではないかとも感じた。2024/12/03
みねお
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今から25年くらい前に出版されたものなので、政治・経済的な状況は当時のものが最新ではありますが、それよりもアメリカ・アジア・ヨーロッパ各国の歴史を「人と人・組織・集団といったものを結びつけてきた『信頼』」という視点から論じた一冊。その視点と解析は決して古くはない。今の世の中の出来事を見ていく上でもかなり参考になる。2020/05/04
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