出版社内容情報
生命が織りなす世界は
こんなにも不思議と感動にあふれている――
カブトムシ、アリ、セミ、ハチ、カマキリ……
「命のバトン」を懸命につなぐ35の物語。
生き物は死ぬとき、何を想うのだろうか。
生き物にとって「生きる意味」は何だろうか。
□老いることには意味がある …… ミツバチ
□死なない生き物の「生きがい」 …… クラゲ
□長生きよりも短命を選んだ …… キリギリス
□家畜化されても見続けた「夢」 …… カイコ
□生きてきた道に輝きを残す …… カタツムリ
□交尾中に、メスに食われるオス …… クモ
□老兵たちの最後のミッション …… アリ
□死を前にして、何ができるか …… ネコ
□敵だらけの世界で守りたかったもの …… クマ
小さな命は、私たちにそっと
大切なことを教えてくれている。
そんな気がする――
内容説明
自然界は、時に残酷である。それでも、生命は生きることをやめようとしない。命をつなげ、生き続けようとする。それが「生きていく」ということなのか―
目次
1章 どうせ死ぬのに、なぜ生きる(夏の終わりとともに命が尽きる―カブトムシ;アスファルト上の望まぬ最期―ミミズ ほか)
2章 「死に方」は悲喜こもごも(ふるさとを目指す月夜の長旅―ヒキガエル;老兵たちのラストミッション―働きアリ ほか)
3章 誰かの「死」は、誰かの「生」へ(長生きよりも短命を選択した意味―キリギリス;絶滅動物の最後の一頭―ニホンオオカミ ほか)
4章 それでも、命のバトンはつながれた(命をつなぐ男たちの生きざま―羽アリ;じっと「死」を待ち続ける勇気―ジョロウグモ ほか)
5章 「生きざま」に正解なんてない(ゴールが見えない山で見つけた屍―ザトウムシ;生命のマニュアルが誤作動を起こすとき―アシナガバチ ほか)
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡市生まれ。静岡大学大学院教授。農学博士。専門は雑草生態学。岡山大学大学院農学研究科修了後、農林水産省に入省。静岡県農林技術研究所上席研究員などを経て、現職。農学研究に携わる傍ら、「みちくさ研究家」として身近な雑草や昆虫に関する著述や講話を行ない好評を博する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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