出版社内容情報
普段、歩いている道ばたに、こんなにもふしぎで面白い世界が広がっている――
みちくさ研究家として人気の植物学者が贈る、
散歩の途上で出会う草花、街路樹をめぐるエッセイ。
足元の雑草や花の香りから季節の移ろいを感じたり、赤く色づく葉っぱを見て切ない気持ちになったり。
少しだけ目線をそらしてみると、見慣れた景色の中にもさまざまな発見がある。
毎日の散歩が楽しくなる、生命の躍動にあふれたドラマが満載の1冊。
◇「パイオニア(開拓者)」と呼ばれる雑草
◇なぜ雑草は「強そうに見える」のか
◇太宰治、竹久夢二を魅了した外来植物
◇なぜ、夏の花は朝に咲くのか
◇ヒガンバナがぴったりお彼岸に咲くワケ
◇キンモクセイの芳醇な香りは「オスの香り」?
◇ツバキが花びらを散らさず「花ごと落ちる」ワケ
◇葉っぱが赤く色づく「哀切のメカニズム」
◇なぜ、すべての命に限りがあるのか
内容説明
散歩に出かけると、私たちのまわりは小さな草や花、そこに集まる虫たちなど小さな命であふれていることに気がつく。散歩は、私を少し詩人にさせる。ときどきは、少し哲学者にさせることもある。生命って何だろう?なぜか、そんなことを考えてみたりもする。小さな草花の「生き抜く知恵」に気づかされる植物エッセイ。
目次
1章 なぜ、植物は日向が好きなのか…いつだって「太陽の光」に顔を向けている
2章 食べられる草、おいしそうな草のヒミツ…散歩しながらの「大科学実験」
3章 春の水田にレンゲが咲くワケ…なぜ、その植物はそこに生えているのか
4章 雑草―未だにその価値が見出されていない植物…なぜ、フサフサ、モフモフの草があるのか
5章 なぜ、夏の花は朝に咲くのか…「真っ赤に燃えた太陽」とのつきあい方
6章 老木にはどうして風格があるのか…植物にとって「生きている」って何だろう
7章 雑草が生い茂るのには理由がある…植物と人間の「裏面史」
8章 「雄しべ」と「雌しべ」の切ない話…「命のバトン」はこうして渡されていく
9章 なぜ、紅葉はあれほど美しいのか…葉っぱが赤く色づく「哀愁のメカニズム」
10章 植物が「季節を間違えない」仕組み…ヒガンバナがぴったりお彼岸に咲くワケ
11章 なぜ、すべての命に限りがあるのか…植物は死を恐れていない?
著者等紹介
稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院修了。農学博士。専門は雑草生態学。農林水産省、静岡県農林技術研究所などを経て、現在、静岡大学大学院教授。農学研究に携わる傍ら、「みちくさ研究家」として身近な雑草や昆虫に関する著述や講話を行ない好評を博する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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