内容説明
驚異的な経済成長を続ける中国―しかし、その繁栄の裏には、コントロール不能の株式市場、エネルギーの爆食、凄まじい格差社会、蔓延する政治腐敗、深刻な環境破壊…など、多くの危険が潜んでいる。中国沈没の「引き金」はどこに?そのとき日本は、世界はどうなる?そして、チャイナリスクを回避するための方法は?本書は、中国に内在する「光」と「影」の両方に焦点をあて、巨大国家・中国の実態に迫る。今、どうしても読んでおきたい、経営者、ビジネスマン、投資家、必読の書。
目次
1章 中国への警告―「まもなく最大の危機が来る」―激動の巨大国家でいま起こっていること(「バブルはいつ弾けてもおかしくない」(朱/鎔基前首相)
コントロール不能に陥った中国株式市場 ほか)
2章 経済成長に隠された中国の「裏の顔」―格差問題から政治腐敗 その信じられない真実(中国人を“汗顔”させる世界ランキング;現存する恐怖の「奴隷工場」 ほか)
3章 アメリカによる「中国叩き」が始まる!―日中関係、台湾問題、北朝鮮問題はどうなる?(現実的超大国のアメリカ、潜在的超大国の中国;アメリカは「新しい敵」を探す必要がある ほか)
4章 中国の“沈没”はこうして起こる!―そのとき、世界経済はどうなるのか(中国沈没―9つのケース;「政治闘争」による社会・経済の不安定化 ほか)
5章 中国政府が「いま一番恐れていること」―2010年以降、試練に立たされる中国(これから中国経済の「真の実力」が試される;中国政府がもっとも恐れる「民主化運動」 ほか)
著者等紹介
沈才彬[シンサイヒン]
三井物産戦略研究所中国経済センター長。1944年、中国江蘇省海門市生まれ。1981年、中国社会科学院大学院修士課程修了後、同大学院専任講師に就任。1984年から東京大学客員研究員、早稲田大学客員研究員、中国社会科学院大学院助教授、お茶の水女子大学客員研究員、一橋大学客員研究員を歴任し、2001年より現職。テレビ・新聞・雑誌などのメディアで活躍するほか、企業や経済団体の講演で注目を集める中国経済のスペシャリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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